第五章 StrikerS編
第百六十四話 『決戦(8) 星の目覚め、暴走するゆりかご』
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やつの位置を特定できるだろう! 余は奏者の魔力温存のために攻撃はしないことにする。だから止めは任せるぞ!》
《ええ! 任せて、ネロ!》
それにシホは強く返事を返す。
場所は玉座の間に戻り、
「位置、特定…。後は、振り下ろすのみ!」
『まさか、壁抜き…!?』
クアットロが通信越しに叫んでいるが、構わずシホはエクスカリバーフォルムを構えて魔力を充填させていく。
そこになのはもレイジングハート・プルートを持って、
「シホちゃん! 私にも手伝わせて!」
「でも。レイジングハート・プルートは使えるの…?」
「大丈夫。私の言うこと、聞いてくれるよね? プルート?」
《…了承。私はあなたに使われるために生み出されました。ならば異議はありません…》
「ありがとう…プルート」
それでなのはもプルートを構えて、レリックによる恩恵で一瞬でチャージを完了させる。
「シホちゃん! やろう!!」
「ええ、なのは!!」
そして二人はその真名を紡ぐ。
「約束された―――……!」
「全力全開! スターライト―――……!」
エクスカリバーフォルムが黄金に輝き、プルートの尖端には極大な虹色の魔法陣が描かれる。
「勝利の剣ーーー!!」
「ブレイカーーー!!」
真名開放とともに黄金と虹色の極光が交わり合いながら螺旋を描き、クアットロのいる空間へと迫っていく。
壁など関係なしと言わんばかりの暴力の権化の二つの攻撃。
「いやぁああああああーーーーー!!?」
クアットロの心からの叫びが響き渡るが、極光は関係なしにすべてを飲み込んでいく。
それで叫びも極光の中へと溶けて消えていった。
その威力はクアットロを飲み込んだ後も継続して続いていき、ついにはゆりかごの深部を貫通して大穴を開けて空へと消えていった。
「…ちょっと、やりすぎたかな?」
なのはがそれでどこか懐かしいセリフを吐く。
それに対してプルートとレイジングハートは二機揃って、
《いいんじゃないでしょうか?》
《同意。いいと思います》
…なかなかに息のあった掛け合いだった。
さすが姉妹機なだけはある。
「ッ…!」
だが、そこでシホが苦悶の表情をしてエクスカリバーフォルムを地面に刺して膝をつく。
「シホちゃん!?」
「ごめん、なのは…。ちょっと無理が祟ったみたい…アヴァロンを連続で使用したのも相乗しているみたいで…。でも、あと少し。オリヴィエ陛下を助け出せばゆりかごは停止する…」
それでなのははシホを肩を貸し立たせてオリヴィエの元へと向かう。
「オリヴィエさん…、今助けるからね…」
「オリヴィエ陛下、今助けます…」
二人がオリヴィエのもとにあと少しでたどり
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