第五章 StrikerS編
第百六十四話 『決戦(8) 星の目覚め、暴走するゆりかご』
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のはは頭を押さえだして苦しみ出す。
それでも映像は録画なために続いていく。
『私、いい子になるから…! なのはママの誇れる自慢の娘になるから! だから帰ってきて、なのはママ!!』
「ヴィヴィオ…!」
なのはの叫びが玉座の間に轟く。
瞳にも光が戻ってきたのか目から大量に涙を流している。
これなら…!
それで映像は途切れる。
ヴィヴィオ…! あなたの思いは無駄にはしない! 引き継ぐわ!
「なのは! 正気に戻りなさい! みんな、あなたの帰りを待っている! フェイトやアリシア、はやて、すずかにアリサ、フィアットにユーノ…! 他にもたくさんの人が!!」
「シホ、ちゃん…」
「それに、私もあなたの事を大切に思っているわ。だって、あなたは私の家族なんだから!」
「シホちゃん…!」
「だから、戻ってきなさい! なのは!!」
最後のひと押しとも言う私の叫びになのはは私に涙を流しながら抱きついてきた。
「ごめん、ごめんね、シホちゃん…! いっぱい傷つけちゃったよね?! いっぱい辛い思いをさせちゃったよね?!」
「いいのよ、なのは…。あなたが無事ならそれでいいのよ。…さ、オリヴィエ陛下と一緒に機動六課へ帰りましょう…? ヴィヴィオや、みんなが待っているわ…」
「うん!」
これでなのはは取り戻した。
だけどそこでモニターが開いてクアットロとかいう戦闘機人が写り出す。
その表情には焦りが浮かんでいる。
『なにをしているの! 高町なのは! そいつを殺しなさい!』
「もう、あなたの言うことなんて聞かない…! 残念だったね」
『そ、そう…。フンッ…でも、私を見つけて倒さない以上はゆりかごやオリヴィエ陛下は止められな『ほう…こんなところにいたか。探したぞ』…へ?』
そこに私の頼りになる皇帝の声が聞こえてきた。
ネロは霊体化してゆりかご内をクアットロを探すためにくまなくしらみつぶしになって探していた。
そしてあらかた通常の通路は調べ終わり、最後に深部へと続く道を発見したのだ。
後はここくらいだろうな…、とネロはほくそ笑み、ついにクアットロを発見したのだ。
クアットロの表示しているモニターの先ではシホがなのはの洗脳を解いた光景が映りだしていて、それをネロは見て、
(さすが奏者だな!)
と、シホを褒め称えていた。
それで後はこいつを倒すだけだな…と実体化してクアットロの背後に立つ。
そして声を発する。
「ほう…こんなところにいたか。探したぞ」
そう声をかけるとクアットロは間抜けな表情をしてこちらへと振り向く。
ネロはそれでなんとも間抜けな表情だと思った。
だが仕事はしないとな…と、シホに念話を繋げる。
《奏者よ! 余の場所を辿れ! さすればおのずとこ
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