第五章 StrikerS編
第百六十四話 『決戦(8) 星の目覚め、暴走するゆりかご』
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
それでヴィータはまた駆動炉へとツェアシュテールングスハンマーをぶつけていく。
今度こそ砕いてやるという意気込みで、
「アイゼン! 今こそ全カートリッジを注ぎ込む時だ!!」
《おう! カートリッジ全ロード!》
それによってフィアットからも受け取ったカートリッジで威力を何倍にも膨れ上がらせて握る手に力を込める。
それによって、ビシッ!という音を上げて駆動炉にヒビが入る。
だが、同時にグラーフアイゼンにも少しずつであるがヒビが入っていく。
「アイゼン! こんなところでくたばるあたし達じゃねー! 破壊と粉砕はあたし達の領分だったじゃねーか! 気合を入れるぞ!!」
《あぁ! 死ぬ気でやるぞ!》
「上等だ!! いっくぞーーー!!」
後部の噴射口からさらに火が吹き上がり威力を上げていく。
ギシギシと破壊音が響いていって、ついに、
ガシャーーーーーンッ!!
駆動炉はものの見事に破壊された。
「やったぜ! これであたし達の勝利は間際だぜ!!」
《やったな、マスター!》
「おうよ! お前も頑張ったな、アイゼン!」
そこにプロテクションを解いて近寄ってきたフィアットが、
「さ、早くお姉様達の元へと向かいましょう!」
「おう!」
それで二人はシホ達のいる玉座の間へと向かっていくのだった。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・S・高町
…くっ。
体中が痛い…。
天井が崩れてきて私は間に合わずに下敷きになってしまった。
なんとか魔力放出で瓦礫を吹き飛ばす。
吹き飛ばして辺りを見れば、いまだに涙を流しながら玉座に座らされているオリヴィエ陛下の姿があり、その傍らには無表情のなのはが杖を構えている。
「…ままならないわね」
あちらは私が攻撃をあまりしなかったためにほぼ無傷な状態。
比べてこちらは体中から血が流れてきていてアルトリア自慢の青いドレスも赤く染め上げている。
《シホ…。大丈夫ですか?》
「ええ…。なんとかまだ無事よ、アルトリア」
アルトリアが心配そうに話しかけてきてくれるのが幸いだ。
そこに、
《シホ! ナノハを助けたいんならもっと本気で倒さなきゃダメよ!》
「まぁ、ね…」
イリヤも目を覚ましてそう言ってきた。
しかし、見ればいまだにアクセルシューターの弾幕がなのはの周りを巡っていて守っている。
玉砕覚悟で突っ込めばなんとかなるだろうけど、
《アルトリア! アヴァロンを起動してシホの傷を癒して! 私達はこんなところで終わるわけにはいかないのよ!》
《はい! イリヤスフィール!》
それで体中の傷が治っていく感覚に入る。
それで幾分痛みも抜けてきたのか体が軽くなってきた。
これな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ