暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
いざ、出陣〜
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根を生やす。

「愛依!」

「・・・掴まって」

「う、うん!」


俺と恋が愛依の腕を掴んで飛ぶ。ほんの少しすれば旗が見えてきて。

「愛依!上手く着地しろよ!」

「え・・・えぇぇぇぇぇ!?」

低空を飛び、愛依の足が付くか付かないかのタイミングで離す。愛依は慌てて闇を足に纏い、着地。俺と恋も滑りながら地面に降り立つ。


「そ、空から!?」

「く・・・ば、化け物め!」

敵兵は突如空から現れた俺達に混乱しているようだ。

「化け物で結構!取りあえずたたっ斬る!」


敵陣に突っ込んだ俺たちは暴れまくる。

「・・・咲、愛依、退いて」

俺はそれを聞いて愛依を抱えて飛ぶ。

「ーーー戦場を駆ける一騎当千の(ホウテンガゲキ)ーーー」


直後に光が敵を呑み込んだ。

「・・・また威力上がってないか」

「母さんって・・・あんなに無茶苦茶なんだ」

『ほんとッスね・・・』


着地して俺は恋に駆け寄る。



「恋、愛依。俺はこのままアスナ達のとこに向かう。・・・任せていいか?」

「(コクッ)」

「行ってあげて、父さん」

「ああ!」

俺は羽根を羽ばたかせ、一気に飛び去る。が、退いてる部隊の先頭に目が向いた。

「あれは・・・!」


「わぁぁぁぁぁ!!」

『リズさん!?』

リパルが驚く。そうだ、リズだ・・・だが・・・

「はぁぁぁぁ!」

グシャア!

リズの一撃が相手の頭を砕く。・・・当然、即死だ。リズは・・・戸惑いなく敵を殺していた。

『咲さん!』

「分かってる!」

俺は着地し、Bモードを解除しながらリズに駆け寄る。

「リズ!」

「やぁぁぁ!!」

・・・呼び掛けるが、リズは反応せずにメイスを振り続ける。

「おい、止めろ!」

「っ!?」

腕を掴まれるが・・・振り払われた。・・・だけでなく

「らぁぁぁ!」

ビュオン!

「うおっ!?」

メイスが俺に振り下ろされる。ここでリズと目があい・・・その瞳が正気を失っているのを物語っていた。

『ど、どうするッスか?』

「・・・こうする!」

俺は一歩踏み込み、ダークリパルサーでメイスを弾き・・・そのままリズを抱き締める。

「リズ!しっかりしろ、俺だ、咲だ!!」


「うわああ!あああああ!!」

だがリズは暴れ続ける。俺は両肩を掴んで引き離してから・・・

「里香っ!!」


パァン!

・・・思い切りリズの頬を叩いた。ゆっくりとリズの瞳に光が戻っていく。

「さ・・・き・・・」

「里香・・・」

「あた、し・・・」


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