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魔法科高校の有能な劣等生
二人の優しさ
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「、、、、、、、、、、、、、、、、、、」

「無月の奴、起きたか?」

「いえ、まだです。」

誰だ?
声が聞こえる、
(この声は歳月と一条?)
どうやらまた寝ているようだ。声は聞こえるのには身体は動かない目の前は無の世界
それが広がっている。先も見えず自分の立っている場所さえも確認出来ない
普通なら怖い筈なのには何故か安心する。

「しっかし、何で無月は
あの時、その場に座り込んでその場に寝っ転がって寝始めやがったんだ?」

「さー、私にもよく分かりません。
一瞬、無月さんの体から黒い光が見えたんですが、それが原因でしょうか?」

「光?
それってサイオンの光か?」

「はい、おそらく。」

「でも黒いサイオンの光なんて聞いた事、ないよな?」

「はい、」

「俺は見えなかったんだけどな、それってどんな感じの光だったんだ。
具体的に言うと?」

黒い光?
少し、少しだが考える位に頭は覚醒し始めた。

(確かあの時、授業で起動式を展開して魔法を発動したら
何故かは解らないが零の魔法が発動した、別に俺は望んで発動しようとは思っていなかったのに、)

「う、う、、、、、、、、、、」

「起きましたか?」

ベットの上、おそらく保健室だろう。
無月は節々が何故かは知らないが痛いが無理に半分、起き上がる。

「大丈夫か?」

歳月は心配そうに言ってくる。

「ああ、何とかな
体の節々が痛いけど後、体が途轍もなくお、重い位だ。」

無月は手に付けている腕時計で時間を確認しようとすると、

「お前、腕時計なんて付けてるのか?
今時、珍しいな、てっか、ここ迄行くとお前、結構アナログな奴だな。」

確かに腕時計、今のこの世界でこんな古めかしい腕時計を付けているのはとても珍しいだろう。
古い物が好きなコレクターか、老人なら持っていても不思議ではない。
だが、歳月は無月は俺達と同年代!
そう考え、聞くのだろう。

「これも祖父からのプレゼントの1つでね。
結構、気に入っている。少し重いけど使いやすいしここの部分を回せば何回でも使える優れものだよ。」

「へぇー」

「良いおじいさん、なんですね。」

「ああ、俺の憧れだ。」

あの人が居たから今の自分が有る。
あの人がいるから過去の自分が有る。
あの人が有るから特別な力を持つ存在に成れた。
(あの人には感謝してもしきれない、)

無月は改めて時計で時間を確認する。

「時間は4時54分か、」

確か5時間目の授業が1時30分に合って
無月が魔法を発動したのは大体、1時45分程度

「結構、長い間、寝てたんだな、」

「倒れた時は心配しましたよ。」

悪い、と言
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