暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
やっぱりハッピーエンドはアレだよねby???
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ヴィヴィオが暗い表情で私を呼んだ。娘のそんな似合わない表情に、私は目線を合わせて微笑んでみる。
「フェイトママとルシルパパが結婚したら、わたし、もうフェイトママとルシルパパって呼ぶの、止めた方が良いんだよね・・・?」
「あ・・・!」
そうか。確かに二人が結婚しちゃったら、二人をママとパパって呼ぶのはおかしいよね。周囲に妙な勘違いをされそうだし(特にルシル君が)。でも今さら変更させるのも・・ううん、フェイトちゃんとルシル君は先に進もうとしてる。だったら私たちも先に進まないと・・・ダメ、だよね・・・?
「ヴィヴィオ。えっと・・・」
「うん、解ってる。これは・・・大事なことなんだよね。フェイト、さん。ルシル、さん。・・・・うん、ちょっと胸が痛いけど、大丈夫」
ヴィヴィオは両手を胸に添えて、寂しそうな微笑みを返してくれた。私はヴィヴィオを抱きしめて、「ごめんね」と謝る。フェイトちゃんとルシル君の仲を祝福するには必要なんだ。ヴィヴィオのフェイトママとルシルパパ離れ。私がフェイトちゃんより早くルシル君と逢っていれば、ヴィヴィオに悲しい思いをさせずに済んだのかな・・・。
(でも、ルシル君は私よりフェイトちゃんの方が良いはずだよね・・・)
っと妙な思考を始めちゃった。だけど、そう思うと少し胸がチクってした。もし“ジュエルシード事件”の時、フェイトちゃんのところにシャルちゃんが来て、私のところにルシル君が来ていたら。そうだったら私とルシル君の関係はどうなっていたんだろう。
シャルちゃんがそうだったように、フェイトちゃんにしてあげたように、私を守ってくれたのかな。楽しい事を一緒に分かち合って、辛い事も一緒に分かち合って、そうやって一緒に笑い合えていたのかな。そう思ったら、胸にストンと入りこむ想い。そうか。私、知らない間にルシル君のことを好きになっていたんだ。
(だからこんなにも胸が痛いんだ)
弱い痛みが少しずつ大きくなっていってる。だけどそれはIFの話。この世界ではもうあり得ないことなんだ。
「なのはママ? どうしたの・・・?」
「え? ううん、ちょっと子供の頃のことを思い出してた。もし私のところにシャルちゃんじゃなくてルシル君が来ていたら・・・って」
心配そうな表情を見せたヴィヴィオに正直に答える。するとヴィヴィオは、「ルシルパパがわたしの本当のパパになってたって事?」と小首を傾げる。口に出して答えられない。答えは、判らない、からだ。
ここまで自分が鈍感だったなんて信じられない。フェイトちゃんとルシル君の婚約ってところまで行かないと自分の想いに気付かなかったなんて。だからたとえルシル君が私のパートナーだったとしても、ただの友達のままでズルズル来てたかもしれない。ダメだなぁ。男の子との関係云々って
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