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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第354話】
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……」
「……だね。 ……この間の事件で奪われたコアを奪取したって織斑先生が言ってたけど本当かな……? ……本当は織斑くんが取り戻したんじゃ……」
「……だよねー。 ……ああやって射撃訓練の的を外すのを見るとそっちの方が信用性高いしねー……」
「……後、やっぱり専用機没収されたんじゃない? ……一応有坂くんが義理の妹の美春さんに譲ったって事になってるけどさぁ……。 ……どう考えてもそれって本人のプライド守るための辻褄合わせだとしか思えないなぁ……」
「ぅわぁ……。 ……有坂くんだっさーい……。 ……その点、織斑くんはカッコいいよねぇ……『仲間は俺が守る!』……だもん♪ 仲間のところを私の名前で言われたいなぁ……♪」
――俺の悪口から一夏を称える様な会話になり、キャッキャッとはしゃいでいる女子グループに対して織斑先生からの出席簿による一撃を受け、頭を抱えて涙目になっている姿がハイパーセンサーに表示された。
……まあ俺自身、どう思われても対して気にしないからな……気にしたらいつまでも気になるし。
余計な考えをしつつも、五射目、六射目と外して上手く当たらない事に若干もやもやしつつ、七射目にて漸く狙った箇所を掠める様に弾丸が当たり、得点が入った――と、ここで織斑先生が――。
「それまで! 次のグループ、直ぐに準備を始めろ」
「「「は、はいっ!!」」」
織斑先生の号令で構えたライフルを肩に担ぎ、得点を見ると160点――真ん中に当てたのとその横に外れたの、最後に的の外側に当たったのが得点だ。
――まあ、得点低いのは外してばかりで次のターゲットが召喚されなかったのもあるが……と。
「フッ、私の圧勝だな有坂? 一夏も、惜しかったが今回は私の勝ちだな」
勝ち誇ったように腕を組むとたわわに実った乳房がその上にずしりと乗る。
相変わらずの巨乳だなとは思うが、別段欲情したりしない辺りは俺も流石に篠ノ之の暴力行為に拒否反応を示し、女として見てない正常な判断が出来るからだろうと思った。
「もう少しだったんだけどな……箒、腕を上げたよな?」
「う、うむ。 これも日々一夏と一緒に行った鍛練のお陰だ。 ……無論、少しはあの生徒会長のお陰もあるが――主にマニュアル操作で……」
「え? 何だって?」
「な、何でもないっ! 顔が近いぞ馬鹿者!!」
一夏の難聴が発症し、訊くために篠ノ之に近づくと顔面を手で押し退けられていた。
割とどうでもいいやり取りに軽くため息をつくと俺は空を眺める。
清んだ秋空に浮かぶ大きな雲がゆっくりと流れていくのが見える中、乾いた発砲音が耳に届く、そんな午後の授業だった……。
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