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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第354話】
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すから気をつけてくださいね?」

「は、はーい……」


 山田先生に頭を下げて謝る美春、頭を下げる度に勢いよくポニーテールが舞っていた。

 そんな様子に、山田先生も「気にしなくていいですよ〜」と一声かけると美春も安心したのか表情が和らいだ。

 ……美春は未来や美冬のお陰ですんなりとクラスに打ち解けた。

 まあ苛めとかは無いだろうとは思うが――というか、そういう事あれば俺や美冬に言ってくるだろうし――と。


「何だか美春って面白いよな、ヒルト?」

「……おい、何でお前美春を呼び捨てだよ?」

「え? だってあいつも呼び捨てじゃん、織斑一夏ってフルネームでだけど」

「……だからって呼び捨てにするなよ。 お前にそう呼ばれるの、あいつ自身が嫌がってるのに」

「そうかぁ? 別に嫌がってる感じはしなかったが……」


 そう、美冬や未来と同様に美春も名前呼びを嫌がってるのだが一夏は続けている。

 というのも本人曰く――「美冬や未来だってもう嫌がってないじゃん? 慣れだよ、慣れたら美春も何も言わなくなるって!」――とのこと、それは慣れじゃなく、諦めたんだよ。

 嫌がってるのに気づかないのも鈍感なのかどう表現すればわからないが――こいつ自身が何考えてるかがわからないからな。

 まあ多分だが、つまらない親父ギャグか食事の蘊蓄辺りだろう……。

 因みにシャル、ラウラも名前やあだ名で呼んで欲しくないと言いつつ、いつまでも呼んでくる為若干ラウラがいつか殴りそうで怖い。

 シャル自身はもう諦めかけていて、無心で聞き流す事にしたとか。

 セシリアはあまり気にしてないが、それでも俺に勘違いはされたくないとは俺に言っていた――勘違いしないから大丈夫だが、セシリア自身も不安なのだろう……俺がどう思っているのかというのが。

 心変わりしたらそれは俺自身が悪いという事になるのだが、相変わらずセシリアも含めた好意を抱いてくれてる女性陣からは変わらず好意を向けてくれてる辺りは凄く嬉しい。

 それ故に、ちゃんと答えを出さないといけないが……中々……。

 というのも、皆が皆各々に魅力的だから――こんなんじゃダメなんだが……。

 そんな自分の優柔不断な気持ちに嫌悪していると、美冬、未来、美春組の順番がやって来て三人共にISを身に纏い、各々の射撃武器を構える――未来と美冬は八十八式突撃銃【華嵐】を、美春は【疾風】を呼び出し矢をつがえて準備をすると――。


「それでは――始めッ!」


 織斑先生の号令と共に射撃訓練を開始する三人。

 因みに射撃訓練自体は簡単な的当てみたいな物で、得点を稼ぐだけなら真ん中を中心に狙えばいい。

 ――が、美冬も未来も、美春もそう
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