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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第354話】
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――IS学園グラウンド――


 太陽の陽が燦々と降り注ぎ、秋風が駆け抜ける午後の授業。

 乾いた小銃の発砲音がグラウンドに複数響き渡る。

 ――というのも、今日の授業内容というのは射撃訓練だ、勿論ISの――。


「ハハハッ! 穴だらけにしてやんよぉッ!」

「あれれ〜? いっつも狙っても当たらない〜」

「狙います……!」


 三者三様、各々がターゲットに対して射撃を行っていた。

 今は玲とのほほんさん、鷹月さんの出番でそれぞれラファール・リヴァイヴ、或いは打鉄を纏って狙い撃っているのだがどうものほほんさんは射撃が全くターゲットに当たらない。

 センサー・リンクもされているはずだが、それでも外すのは小銃の照準が狂ってるのか――とはいえ、前に使ってた子はちゃんとターゲットの的に当たっていた為、多分のほほんさん自身が射撃の才能が無いのかもしれない。


「それまで! 次、準備しろ!」

「「「はいっ!!」」」


 織斑先生の号令に、直ぐ後ろでISを纏って待機していた子達は小銃を構え、出てきたターゲットに対して射撃を行う。

 因みに、点数も出るらしく現在最高得点はセシリア、次点にシャル、ラウラ、鈴音と続いていて他の一組二組の生徒も点数的には専用機持ちの代表候補生に劣らない程の点数を叩き出していた。

 そんな中、のほほんさんは――。


「あぅ〜。 射撃苦手〜」


 一発も当たらなかった為、流石に落ち込んでいるのほほんさんに玲が――。


「おー? 本音ー、元気出せー」

「そうだよ。 落ち込まない落ち込まない。 ほら、後でケーキ一緒に食べよ?」

「わ〜♪ てひひ、ケーキケーキ〜」


 ケーキの事で頭がいっぱいらしく、じゅるりとだらしなくヨダレが垂れそうになるのを拭うのほほんさん。

 そんな微笑ましい光景を眺めながら俺は次の順番の美冬、未来、美春組へと視線を移す。


「射撃訓練かぁ……。 こういう感じでターゲットを撃つ競技もあればスポーツっぽいよね?」

「うん。 ……でも現状は撃ち合い、斬り合いだからね。 ……もう少しスポーツらしくても良いのに」

「うん。 ……でもこれも人間社会なんだよね? ……ヒルトが私達を嫌っていた理由も――」

「しぃーっ! 美春ちゃん、バレちゃうよ!」

「わわっ!? ご、ごめんなさーい!」


 美冬が慌てて止めると、美春の謝る声がグラウンドに響き渡る。

 その声に、山田先生が慌てた様に駆け寄ると――。


「ど、どうかしましたか? 有坂さん?」

「な、何でもないですー! あ、あはは……」

「吃驚しました……。 こほん、いきなり大声出しちゃうとびっくりしま
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