コードギアスR2
0617話
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「洪古から聞いてると思うが、天子を連れ出す時に説得する為の映像データは用意出来ているか?」
『ああ、既に洪古に渡してある。合流したら受け取ってくれ』
「そうか。なら数日中に天子の救出を実行しよう。その後は取りあえず安全を第一に考えてうちで預かるが、お前達が合流したら引き渡すから安心しろ」
『天子様を……頼む』
それだけ言うと、数秒の間沈黙が周囲を満たす。そして沈黙を破ったのは、星刻からだった。
『……それよりも、お前達こそ今どこにいる?』
「海の底だよ。旗艦で海中を移動中だ。もちろんレーダーとかに捕まらないように対策はしてるがな」
『ほう。旗艦に関しては間に合わないとか言っていなかったか?』
「その辺はシャドウミラーの技術班の優秀さ故にとしか言えないな」
『さすがと言うべきか。……とにかく、洪古と合流していつでも行動に移せるように用意をしておいてくれ。それと以前約束したガン・ルゥのデータだが』
ああ、そう言えば約束していたな。
視線をレモンの方へと向けると、俺と星刻の会話が聞こえていたのだろう。笑みを浮かべて頷く。
「問題無いわ。設計データは用意してあるし、幾つか試作品もシロガネに詰め込んであるわ」
『今の声は?』
「技術班のリーダーだよ。聞いての通り準備は万端らしい」
『そうか、私は黎星刻だ。シャドウミラーの技術力に関しては期待しているから、よろしく頼む』
「ええ、よろしくね。KMFはガン・ルゥの他にギルフォード達が持ってきたデータの通りに作ったヴィンセント・ウォードやガレスもあるから、期待していてちょうだい」
『……助かる』
その後、細かい打ち合わせを星刻として通信を終了する。
「で、今の声の持ち主に国を任せようとしている訳か」
ブリッジの中で、今の通信をじっと聞いていたムウが口を開く。
「ああ。実際、傑物だぞ。生身での戦闘力はネギま世界の者達には敵わないだろうが、それを抜かせば恐らくトップクラスだ」
「……ほう。それは面白そうだな」
壁により掛かるようにしていたムラタが、ニヤリとした笑みを浮かべる。
まぁ、強さを求めるムラタにしてみれば星刻と戦ってみたいと感じるのはおかしな事じゃない。ただ……
「今の星刻は身体に病を抱えているからな。もし戦うんなら、治療を終えてからにしろ。……ただ、俺が星刻に期待しているのは戦闘能力じゃなくて政治の方なんだけどな。そっちに関してもかなりの能力を持っているから、出来ればシャドウミラーに来て欲しいくらいだ」
「お前がそこまでいうとなると余程の事なんだろうな」
「ああ。いつまでもお前の母親だけに負担を掛ける訳にはいかない。出来れば政治向けの人員を幾らか確保したいとは思ってるんだが……」
「確かに交渉を含めて母上に一任
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