コードギアスR2
0617話
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装甲色は灰色のままなのでシロガネという名前とはちょっとミスマッチだな。それとやはり一番変わったのは艦首モジュールだろう。ネオ・グランゾンの胸部パーツを組み込まれた艦首モジュールに変更されており、多重連装ビーム砲も新たに増えているから以前のシロガネとは大きく見た目が変わっている。
「じゃあ全員乗り込んでちょうだい。早速中華連邦に向かうわよ」
レモンの指示に従い、200人を越えるメンバーがそれぞれシロガネへと乗り込んでいく。
……これを見て、シャドウミラーを率いているのが俺だと認識してくれる人がどのくらいいるんだろうな。
「ちょっと、アクセル。貴方も早く乗り込んでちょうだい。出発できないじゃないの。それと、格納庫の方にメギロート以外の機体を空間倉庫から出しておくのを忘れずにね」
「了解したよ、レモン隊長」
思わず漏れたその言葉に、ニンマリとした笑みを浮かべるレモン。
そのままタラップから降りてきて俺の腕へと抱き付いてくる。
腕にグニュリとした感触を感じるが、それに対して何か言う前にレモンの方が先に口を開く。
「何をいじけているのかしら?」
「別にいじけてる訳じゃないんだがな」
シャドウミラーを率いるのは俺じゃなくてレモンの方が相応しいんじゃないかと、ふと思っただけで。
「ま、何はともあれこれから忙しくなるんだし、変な事を考えている暇はないか。行くぞ、レモン」
「ええ。私は……私達は貴男といつまでも一緒にいるから」
そう言い、俺の腕を抱きしめたままシロガネの艦内へと戻っていくのだった。
「星刻、今どこにいる?」
『ん? 今か? 今はまだエリア11だ』
格納庫で機体を空間倉庫から出し、シロガネも起動して全ての準備が整ったのを見計らい、俺は星刻へと通信を送っていた。
ちなみに現在のシロガネはASRSを使いながら、海中を潜航移動して中華連邦へと向かっている。
「……随分と悠長だな。もう少しで時が来るってのは分かっているだろう?」
『そうは言っても、今の私はあくまでも総領事館の大使代理だ。好き勝手に動く訳にはいかん。それこそ、今動けば私達に余計な目が向けられるからな。実際に時が来るまでは暫くこのままだろう』
なるほど。そういう風に考えれば、確かに星刻の言う事にも一理あるか。
「分かった。だが、お前用にKMFを1機用意している。いざという時の為に操縦には慣れておいて欲しい」
『ほう、それ程の物か?』
「星刻なら乗りこなせると思うがな。ブリタニアの次世代量産型KMFの先行量産試作機だ。ブリタニアでは指揮官用として使われている」
本当は神虎があればベストなんだが……まぁ、その辺は天子を連れ出す時にちょっと調べて……あぁ、そうだ。
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