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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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オールを貫き破壊。一仕事を終えた“グングニル”は閃光の尾を引いて私の手元に戻ってくる。

――天罰氷覇(ネメスィ・ディケオスィニ)――

甲板に浮遊している球体状の砲撃照射システムからの砲火が一層激しくなる。だが空戦形態ヘルモーズである以上、そう簡単に撃墜されたりはしない。

――浄化せよ(コード)汝の聖炎(メタトロン)――

――燃え焼け(コード)汝の火拳(セラティエル)――

――輝き燃えろ(コード)汝の威容(ケルビエル)――

――無慈悲たれ(コード)汝の聖火(プシエル)――

――咲き乱れし(コード)汝の散火(マルキダエル)――

――女神の陽光(コード・ソール)――

――邪神の狂炎(コード・ロキ)――

――大炎帝の劫火(コード・スルト)――

「・・・運命の三女神(コード)其は編む者(ウルド)・・・!」

回避中に炎熱系術式を複数発動。どれも形にはせずに炎だけだが。まぁそれはともかく、神造兵装第一位たる“神槍グングニル”に、人間の技術である魔術を纏わせるには特別な術式ウルドが必要となる。まったく。扱う人間を選ぶわ、魔術を付加させるにも専用の術が必要だわと面倒な槍だ。だがその分の働きをしてくれるので文句は・・・まぁ、無い。

「さぁ二発目だ! 今度は一気に消し飛ばしてやる!」

蒼炎を“グングニル”の上下にある二つの穂に纏わせて投擲。蒼炎を引いて右サイド全てのオールに向かって行く“グングニル”を見送りつつ、

復讐神の必滅(コード・ヴァーリ)・・・!」

私に対して攻撃を仕掛けてきた相手を自動追尾する砲撃ヴァーリを六条発射。迎撃されない限り、そして砲撃を構成する魔力が切れない限りは、一度ロックオンした相手を永続追尾する。標的は砲撃を放ち続ける球体状砲台。ヴァーリは迎撃のために放たれる砲撃を回避しながら、確実に砲台へと向かい・・・破壊。さらに破壊。もっと破壊。最終的に六条のヴァーリは甲板上で暴れ回り、十八の砲台を破壊。

――断罪凍波(ティモリア・ディケオスィニ)――

まだ健在である十二の砲台の内、二つの砲台から氷の結晶が集まった、まるでモーニングスターの先端部のような砲弾が撃ち出される。だが狙いは甘く、二つの砲弾は私の両サイドを通り過ぎて行った。二つの砲弾が衝突したのか、背後でガシャァァン!とガラスが割れたような音が轟く。

――天罰氷覇(ネメスィ・ディケオスィニ)――

間髪入れずに放たれる一条の砲撃。これは直撃コースだったために回避。何気なく砲撃の行く先を見、そこで自分の大きな過ちに気付いた。さっきの照準のズレた二つの砲弾。あれはミスじゃなかったんだ。

(もっと怪しんでおけっ私!)

自分の馬鹿さ加減
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