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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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事をルシルは知っているんですよね?」

「たぶん知らない。私とシエルとカノンの魂が、今もなお自分の内に閉じ込められているなんて。知ったらきっとさらに自分を責める。だからこれは私と貴女の二人だけの秘密ね」

シェフィリスさんが人差し指を唇に当てて、微苦笑を浮かべる。それは私も賛成だ。今まで、ううん、これからもまだまだ自分を責めるだろうルシル。たとえルシルが“神意の玉座”に在る本体(ルシル)と繋がっていないのだとしても、この情報を知ったらきっと、さらに自分を責めるはずだ。

「まぁその辺りはいいか。究極的に何が言いたいのかって言うと。・・・フェイトさん。ルシルを好きになってくれて、ありがとう」

「っ!・・・シェフィリスさん・・・・」

見惚れてしまうほどの笑顔。だけどどこか寂しそう。そう、だよね。ルシルは、シェフィリスさんにとっても恋人だった。だからルシルの幸せを願いながらも、やっぱり辛いんだよね。好きな人が自分じゃない女性(ひと)を愛するとなると。私もセレスに抱いた感情だ。

†††Sideフェイト⇒ルシル†††

私に用意された敵――氷結女帝の城エーリューズニルの氷を再利用して創られた氷雪製の戦艦・氷零世界の箱舟リーヴスラシル。リーヴスラシルは、シェフィが得意とする氷雪造形魔術の中でも図抜けて強大な作品だ。コレで、“天光騎士団”の第八騎士アハト・リッター・サー=グラシオンとその騎士団を全滅させたのだから。おっと。思い出に浸っているような状況じゃなかったな。

――天罰氷覇(ネメスィ・ディケオスィニ)――

――断罪凍波(ティモリア・ディケオスィニ)――

氷結効果が付加されている魔力砲と魔力弾による弾幕。それらが下に向かないようにするのに苦労する。迎撃も防御も意味をなさない程に強力な攻撃で、下手に防御に回ると防御の上から氷結される。“神々の宝庫ブレイザブリク”が扱えれば力押しでどうとでもなるが、現状、色々と制限されてしまっている身としては荷が重すぎる。

(それにしても。シェフィはフェイトに一体何の用があるんだ?)

私とリーヴスラシルを、わざわざ結界を張って空に隔離する理由が判らない。まぁいい。どういう考えであろうと、まずはリーヴスラシルを沈めなければ話が進まない。リーヴスラシルの攻略法は、まず動力である左右20本のオールを破壊しなければならない。ということで、

「では早速一本目の破壊と行こうか・・・!」

――力神の化身(コード・マグニ)――

筋力・魔力と言った全ての“力”を強化するマグニを発動。中級ゼルエルの強化版だ。利き手である左手に携える“グングニル”を振りかぶり、「いけっ!」と投擲。投げれば必ず当たる、という“グングニル”の能力・必中必殺に頼った一撃は、右サイドの一番前の
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