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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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少しだけ目を開ける。

「私は貴女にすっごく感謝してる。私は、魂だけの存在としてルシルの内側から外界を覗いてきた。だから知ってる、解ってる。ルシルがどれだけ苦しんだのか、傷ついてきたかを」

「魂・・・?(っと、気を抜いたら負ける!)」

「はい、隙あり♪」

「ぅわっ・・・!?」

気を取り直した時に妙な力みを入れてしまったせいで体勢を僅かだけど崩した。その隙を突いたシェフィリスさんの“ガンバンテイン”による殴打。でもなんとか“バルディッシュ”で防御することに成功。で、私は衝突の衝撃に弾かれてシェフィリスさんとの距離が開く。

――月花氷塵(スィエラ・パゴス)――

シェフィリスさんの周囲に、無数の氷の礫を巻き込んでいる小型の竜巻が七つ発生。試しにプラズマランサー五基を撃ち込んでみるけど、全弾弾かれた。というより削岩機に掛けられたように先端から粉砕されて消滅。

「そう。私とシエルとカノン、三人の身体と魂は、今なおルシルの創世結界の一つ、英雄の居館(ヴァルハラ)内にあるんだ」

シェフィリスさんの言葉に、私はルシルの記憶の中での出来事を思い出す。ヴィーグリーズで起きた“アンスール”の終焉という悪夢。“堕天使エグリゴリ”に殺害されるシェフィリスさんとシエルさんとカノンさん。ルシルは確か・・・シェフィリスさん達の身体を転送していたような・・・。
そう思い出していると、竜巻が少しずつだけど迫っている事に気付く。なら距離を取って中距離魔法で弾幕を張り、隙があれば最接近して反撃の隙を与えないように連撃。これで行こう。

――ソニックムーブ――

シェフィリスさんから大きく距離をとる。するとシェフィリスさんが「爆破(エクリクスィ)」と告げ、竜巻が一斉に爆発、氷の礫を周囲に撒き散らす。礫は回避。その間にシェフィリスさん本体へと、

「プラズマバレット・・・、ファイアッ!」

魔力弾(バレット)十五基を射出。シェフィリスさんは回避を選択。だけどバレットを誘導操作が可能な魔法。操作してシェフィリスさんを追撃させる。さらに自動追尾のハーケンを飛ばす。飛ばした後で“バルディッシュ”を大剣ザンバーフォームへ。

「おっとと。えっと、だから私たちはまだ輪廻転生を終えずにいる。ルシルも含めて、私たちはあの悪夢の時から解放されていないってわけ」

――天花護盾(クリュスタッロス・アントス)――

シェフィリスさんの前面に巨大な雪の結晶の様な盾が展開。盾に触れたバレットが全弾氷結されて粉砕。切断力高いハーケンですら無力化された。さすが炎熱すら氷結する事が出来る魔術師。雷撃系の私に、シェフィリスさんの護りは突破できない。・・・とは思わない。何か手段があるはずだ。防御をかいくぐってダメージを通す方法が。

「その
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