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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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シェフィリスさんの真技だけは良く憶えてる。というか忘れられない。でも名前の方はうろ覚えだから、間違ってたら恥ずかしいなぁ。けどそんな心配は無用だったようで「よくご存じで」って笑ってくれた。

「超広域絶対氷結殲滅真技――氷葬大結界(プスィフロス・エヴィエニス)真百花繚乱(ヒョノスィエラ・カタストロフィ)。アンスールの中で、この真技に真っ向から受けに行けるのは、フノスとルシル、ステアくらい。だから使わない。使いたくない。というわけで、この戦いは、貴女とルシルの勝ち」

シェフィリスさんは“ガンバンテイン”を魔力に戻して霧散させた。武装解除。本当の本当にこれで決着みたいだ。

「話が終わったならこの結界を早く解除してくれ、シェフィ!」

そう声がして、また空へと視線を戻す――と、ルシルが何も無い宙に四つん這いになって、宙をドンドン叩いていた。何をやっているんだろう? 結界だとか言っているけど。シェフィリスさんをもう一度見る。すると「忘れてた」って舌をペロッと出した。

「術式解除っと」

指をパチンと鳴らすと、空がひび割れて、パキィィーーンと割れた。本当に結界があった。あーそうか。ルシルとリーヴスラシルの戦闘に気付かなかった理由が、今の結界なんだ。

「今のはね、天上隔離結界と言うんだけど。術式名の通り、空を隔離する結界。大戦時、空からの奇襲にも備えないといけなかったからね。だからこの結界で、野営地と空を隔絶したってわけ。
結界を通り抜けられる魔術は、術者である私と、私が許可した魔術師だけ。だから空からの奇襲は成功しない。で、結界があると知らずに攻撃したら、私に報せが入る。味方を動員して地上から一斉砲火してカウンターすることが出来たりするんだ」

ということらしい。それだけじゃなくて、その都度その都度で別の効果を付加できるみたい。

「はぁ、早く気付いてほしかったな」

「ごめんね、ルシル。フェイトさんとお喋りしてたらすっかり忘れちゃった。ね、フェイトさん? 女同士の話と戦い、かなり楽しかったよね」

「え、あ、はい」

いきなり話を振られたからビックリした。この反応で変に思われないかな・・?
シェフィリスさんにそう言われたルシルは「まぁ男がいなければ気兼ねなく話せることもあるか」って納得済み。あはは、やっぱりシェフィリスさんの話なら真っ正直に信じちゃうんだ。いやいや。実際に楽しかったから(ドキドキした)嘘じゃないけど、シェフィリスさんの言ってることは。

「それじゃ氷結を解いて、二人にはゴールをしてもらおっか」

†††Sideフェイト⇒ルシル†††

三人で地上へと降り、ヘイムダル門を囲う壁に設けられた扉へ向かう。凍りついた扉の前へ着き、シェフィ一人が扉へ近づいて行く。扉へと両手の平を翳し
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