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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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ううん、さすがにそれはない。シャルやシグナムといった高位の剣士と何度も何度も試合ったんだ。だからこの目で見て、すでに何度か交えた以上、刀身の長さを計り損ねるなんてまずない。

「左腕、大丈夫? 折れないように気を付けたんだけど」

「お、折れてはいないですけど・・・すごく痛いです」

左腕が痺れて動かせない。動かすにはちょっと時間が要るかも。

「それは良かった。あと謝罪はしないから。・・・えっと、話の続きなんだけど。それって、やっぱり嫉妬、だよね。ルシルを取られたくないって」

解ってる。今は戦闘中。攻撃を入れたその相手に謝ることはない。そして嫉妬。そう、私も抱いたことがある感情。だから解る。シェフィリスさんの気持ちが。

――凍波裂閃(エフォドス・ニヒ)――

“ガンバンテイン” が横一線に振るわれた。放たれるのは、扇状に広がる十二の冷気の剣状砲撃。回避のために急降下。シェフィリスさんが追翔してきた。振り向きざまにザンバーを一閃。今度も直撃出来る間合い。それは確かだった。確かなのに・・・

(また外した!?)

ザンバーはシェフィリスさんを掠める事も出来ずに空を切る。そのまま突っ込んできたシェフィリスさんのショルダータックルを、

――ソニックムーブ――

ギリギリで回避することに成功。それにしても判らない。どうしてか間合いを計り損ねる。だから攻撃が当たらない、避けれない。

「ルシルの事を思えば・・・そんな感情を抱くのは良くないって判ってる」

――氷装零鞭(マスティギオ・ヒモナス)――

氷剣が砕けて、代わりに“ガンバンテイン”の先端にあるアメジストから氷で出来た鞭が伸びてきた。

「だから・・・。だから貴女がルシルに告白した時、私はルシルの背中を押した。幸せになったっていいんだよ、って。貴女がした告白の台詞を聞いた時、あぁこの娘にならルシルを任せられるな、って思ったから。ゼフィ様も認めているようだし。うん、嫉妬しちゃうけど、でも、嬉しいんだ」

「シェフィリスさん・・・」

全長50m程の氷の鞭がしなる。剣以上に軌道が読みづらい。それに、もしまた間合いを計り損ねたりしたら・・・ううん、弱気になるな。きっと何かしらの魔術を使っているんだ。それを見破ることが出来れば・・・。

(一応アレをやってみようかな・・・)

シグナムのシュランゲバイセンに似ていることが良かった。また若干の間合いのズレを感じるけど、何とか避けることが出来る。

――プラズマランサー――

試しにランサー八基を射出。だけど変幻自在の動きを見せる氷の鞭に全弾弾かれた。やっぱり。目視しているのと実際の鞭の軌道が微妙に違う。

「じゃあ・・・・これなら・・・疾風迅雷!」

ザンバーの刀身が帯電
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