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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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†††Sideフェイト†††

なのは達と別れて、私とルシルは二人でゴールだという転移門を目指して飛ぶ。前を飛ぶルシルに「みんな大丈夫かな・・・?」って尋ねる。答えは判ってる。ルシルとシャルの記憶の中で見た、ルシル以上の魔力と威力を有する魔術を扱うフノスさんを相手にして勝てるわけがない。

「どの程度制限されているかは判らないが、フノスに勝つのだけは不可能だ。カーネルの話だと固有能力だけは使わないらしいから、さすがに瞬殺されることだけはないだろうが・・・」

ルシルがスピードを落として私の横に並び、苦々しい表情を浮かべてそう答えた。やっぱりダメなんだ。ちょっと期待したんだけど、ルシルがハッキリそう言ったから、なのは達は今頃・・・。

「・・・気にはなるだろうが、気に病む事じゃない。はやてが言っていただろ? どこまで自分たちの魔導が通用するかを試してみたい、と。だから友として今は・・・・」

「そう・・だね。うん。私たちは私たちの仕事をしないとダメなんだよね・・・!」

ルシルも「そうだな」って微笑みを浮かべた。みんなは私とルシルのために頑張ってくれてる。それを無駄にしないためには、私たちが為すべきことを為す、それだけだ。気持ちを切り替えて、真っ直ぐと前を見る。視界に入るどこまでも青い空と二つの月。どこかミッドの空を思わせてくれる。そして下は平原が続いていて、大小の湖や池が点在。こんな綺麗な世界が戦場になったなんて悲しく思える。

「・・・見えて来たぞ、フェイト。アレがアースガルドへ繋がる唯一の転移門、ヘイムダル門だ」

そこには白亜の壁(高さは200mくらい)が円形状(直径3kmくらい)に建てられていて、その壁の中央にソレはある。扉。うん、大きな扉だ。幅は大体80mくらいで、高さは壁と同じくらいだから200mちょっと足りないくらい。ルシルが「降りよう」と言って降下していく。そんなルシルに私は声を掛ける。

「ねぇルシル。えっと、上空から進入できるんじゃないかな、これ・・?」

ガラ空きだし、わざわざ降りなくてもいい感じがするんだけど・・・。ルシルは降下するのを一度停止して「まぁ見ていてくれ」と言って、左手の平をヘイムダル門に翳す。手の平の前に展開されるサファイアブルーのアースガルド魔法陣。

「そうだった。フェイト。私から少し距離を置いてくれ」

「あ、うん。判った」

ルシルに言われた通り、ルシルから数mくらい離れる。私が離れたのを確認したルシルが頷く。

燃え焼け(コード)汝の火拳(セラティエル)

魔法陣が一際輝いて、そして放たれる蒼い炎の砲撃。真っ直ぐヘイムダル門へと向かって行って・・、目に見えない何かに遮られて防がれる。それだけじゃなくて、炎熱砲撃はこれまた真っ直ぐルシルに跳ね返
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