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特殊陸戦部隊長の平凡な日々
第9話:新メンバーを選抜せよ−3
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ンスターです。 現在の所属は本局のテロ対策室なので
 ここの皆さんとは、ついこの前も一緒に仕事をさせてもらったばっかりですね。
 指揮官としての経験はほとんどないので、皆さんの足を引っ張ってしまうかも
 しれませんが、なんとかついていければと思いますのでよろしくお願いします」

最後にニコッと笑ってティアナが挨拶を締めくくると、
部屋の中に居る他の面々が拍手をして歓迎の意を表す。

「ティアナには分隊長のほかに執務官としてウチの捜査部門も取り仕切ってもらう。
 結構負担が大きいはずだから、みんな助けてやってくれ。
 じゃあ次、姉ちゃん」

ゲオルグが話し終えると、今度はエリーゼが立ち上がる。

「エリーゼ・シュミットです。 階級は3等陸尉、今の所属はミッドチルダ次元港の
 警備部隊です。 この前はお世話になりました。
 部隊長の実の姉ではありますが、公私の別はしっかりつけるつもりですし、
 仲良くしてもらえるとうれしいです。 よろしくおねがいします」

ティアナとは違って、少し硬さを感じさせる表情で挨拶を終えてエリーゼが座る。
ティアナの時と同じように他の面々からの拍手が起こり、それが収まると
ゲオルグが話し始めた。

「本人も言ってるように俺も公私の別はつけるつもりだ。
 ただ、部隊の中では和気あいあいとやればいいと思ってる。
 姉ちゃんもそのつもりで頼むよ」

ゲオルグの言葉に対してエリーゼは深く頷く。
それを見たゲオルグは大きく息を吐き、真剣な表情をつくるとさらに話を続ける。

「さてと。 それじゃあ本題に入ろうか。
 ティアナと姉ちゃんは昨日の帰りにデータを渡しただけだから、
 辛いとは思うけど積極的に参加してくれ。
 で、進め方なんだが、まずは俺も含めた4人の採用案を出し合って
 それぞれを比較しながら採用者を決めていきたい。
 その際、合わせて部隊再編と各分隊の人員構成についても順次決めていく。
 こんな感じで進めたいがいいか?」

ゲオルグはそう言って部屋の中にいるメンバーの顔を順番に眺める。
全員がゲオルグの方に向かって頷いていた。

「よし、じゃあまずは全員分の採用案を並べてみようか!」





5時間後。

「よし。 じゃあ、4月からはこの編成で行くぞ。
 最後に確認するが異論はないな?」

ゲオルグがそう言うと部屋にいるゲオルグ以外の5人は一様に頷いた。
だが、その表情にはどの顔も疲労の色が浮かんでいた。

それもそのはず、会議開始から昼食も食べずにぶっ続けで議論を交わしたのである。

会議開始直後、4人の採用案を並べた時点で4人ともが名をあげた5人の採用は
すんなりと決まった。
その5人の実力は模擬戦に参加した20人
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