暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜]T〜
[8/20]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
億と言う魔術師の中でも最強クラスであるアンスール。そのアンスールの扱う最高位の魔術を、真技を含めて全て扱える。それが私なんです。もちろんルシルの様な固有能力・複製ではありません。純粋な技術で修得しました」

フノスさんの声が炎の中から聞こえてくる。だけどヴィヴィオ達の声はしない。これはちょっと反則だ。ルシル君の場合、自分以外の複製術式を使う時は呪文を詠唱する。だからある程度の覚悟や対応を考えられる。でもフノスさんは何の前触れもなく“アンスール”の魔術を使うって話だ。今まで見てきた魔術や真技、か。どうかカーネルさんの真技だけは、とか思う。

「ゆえにこそ、仲間たちは私に付けてくれたんです。魔道王、という二つ名を」

炎の中から誇らしげなフノスさんがゆっくりと歩き出てきた。ぐったりとして身動き一つしないヴィヴィオとアインハルトちゃんを両脇に抱えて。遅れて炎が治まる。そこには倒れたスバル。破壊されたブラスタービット四基。フノスさんがゆっくりと二人を地面に下ろす。攻撃のチャンスなんだけど、砲撃じゃヴィヴィオ達を巻き込んでしまう。

「あ、この戦闘においてはライフゲージなどはありません。復活出来れば再び参戦できますので、治癒が出来る方に診てもらうのもいいでしょう」

――RAD(ラド)――

フノスさんはヴィヴィオ達から遠く離れた場所に移動。

「シャマル、キャロ、イクス。三人をお願いや。他のみんなはフォローに回るよ」

はやてちゃんがシャマル先生とキャロ、イクスちゃん、そして私たちに指示を出す。初手は私が受け持つ。“レイジングハート”の先をフノスさんへと向ける。はやてちゃんも周囲に大きな魔力スフィアを四基展開した。

「ストライク・・・!」「ナイトメア・・・!」

受けに回るつもりなのか、フノスさんは微動だにせずに待っていてくれてる。これって。もしかしたらこのまま待機していると、フノスさんも何もしないで待機するのかな?
はやてちゃんも同じことを考えたみたいで、私とはやてちゃんは砲撃発射体勢で止まる。するとフノスさんも動きを止めた。でもすぐに“グラム”を頭上に掲げた。

「ごめんなさい。私としてはこのまま何もせず・・・いいえ、ちょっとばかり皆さんとお話ししたいなぁ、とか思っていたのですけど、ゼフィ義姉様の指示ですので」

虹色の雷光が“グラム”から迸って、天を衝いた。やっぱりそんな好都合にいくわけがないか。

「スタァァーーーーズッ!!」「ハウルッ!!」

すぐさま攻撃再開。私はバスターとシューター数基を同時に放つスターズを。はやてちゃんは“シュベルトクロイツ”と周囲に展開したスフィアからの複数同時砲撃ナイトメア・ハウルを。
そしてフノスさんは、

雷聖の(ツァクマキオン)・・・剣閃(セイバ)ァァー
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ