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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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スさんの声。煙幕が晴れていって、傷どころが汚れ一つとしてない綺麗なままのフノスさんが居た。フノスさんはトントンとその場でステップを踏みながら「ルシルからすでに話を窺っているかもしれませんが」と私たち全員の顔をしっかりと見ていく。

――RAD(ラド)――

突然、その姿を消した。一瞬だけど見えたRのような光の文字。フェンリルさんが使っていた、アレはルーン魔術。背後にザッと石畳を踏みしめた音。振り向こうとする。その僅かな時間の間に、ガキィン!ていう衝突音が周囲に響いた。
ここで完全に振り向くことが出来た。目に映るのは、フノスさんは“グラム”を薙ぎ払い途中、そして真っ向から鍔迫り合いしているシグナムさんだった。シグナムさんの背後にはイクスちゃん。フノスさんが私たちを眺めていたのは、標的を絞るためだったんだ。

「バインドだ!」

シグナムさんが吼えるように指示を飛ばした。バインドが使える魔導師全員が一斉にバインド魔法を発動しようとした。対象はもちろんフノスさんただ一人。こんな敵一人味方多数の密集地で攻撃なんてしたら誤射する可能性があるし。だから捕縛してしまうのが一番の攻略法。だけど、

――風聖の宝剣(アムブリオン・ブレイド)――

柄から剣先へと伸びるように発生した突風が、“レヴァンティン”ごとシグナムさんを吹き飛ばした。フノスさんをその場に留めるストッパーが居なくなって、自由の身となったフノスさんが当初の標的であるイクスちゃんへ向かおうとした。フノスさんの背後へブラスタービットを三基を向かわせる。

「させないっ!」「行かせないよっ!」「させませんっ!」

ヴィヴィオとスバルとアインハルトちゃんが立ちはだかる。挟み討ち。他のみんなもチャンスを窺いつつ、すでに攻撃態勢に入ってる。ヴィヴィオたち三人とブラスタービット四基の前方包囲網、リインとユニゾンしたヴィータちゃん、ザフィーラ、レヴィ、コロナちゃんとリオちゃんの後方包囲網。フノスさんの双眸が怪しい光を放った。何かやろうとしてる。ヴィヴィオ達が動く。フノスさんは・・・・ニコって笑った!?

「魔道王の名は伊達ではありませんよ?」

――輝き燃えろ(コード)汝の威容(ケルビエル)――

フノスさんを中心にして展開される虹色の光に輝く直径10m弱の円陣。ルシル君が持つ魔術と同じモノが目の前に現れた。口を開く。言うべきことは、そこからすぐに逃げて、だ。だけど声が出る前に――ううん、それ以前に、

「逃がしませんよ?」

円の縁に沿って膜が展開。ヴィヴィオとアインハルトちゃんとスバルを閉じ込めた。その直後に、フノスさんの魔術が無情にも発動された。円陣全範囲から虹色の炎が勢いよく噴き上がって、ヴィヴィオ達を呑みこんだ。

「魔道王。それは、大戦に参加した数
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