暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜]T〜
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フレスト、か」
ルシル君が辺りをぐるりと見回して、ポツンと呟いた。ビフレスト。確か、魔道世界アースガルドに繋がる唯一の道のある世界。私も辺りを見回してみる。足元に広がる白い円状の石畳。かなり大きい。目測で直径1kmくらい。石畳の端に沿って大きくて高い円柱が数多く立っているからそう測れる。
周囲に光が溢れる。光が治まった時、そこにはフェイトちゃんたち黄チームと、はやてちゃんたち赤チームが居た。一か所に集まって、ゴールと言うのがどこにあるのかをルシル君に訊いてみようとしたところで、
「あ、皆さん揃っていますね。それではゲームを始めましょうか」
女の子の少し幼い声。その声の主を目にした時、ヴィータちゃんが「あ〜あ」って嘆息。ちょっとヴィータちゃん! 絶対に私の所為じゃないよっ! あの人――あの御方が出てくるのはっ!
「改めて自己紹介をさせていただきますね。アンスールが魔道王フノス・クルセイド・アースガルドです」
私たちに重く圧し掛かる絶望感。フノスさんだ。フノスさんが現れた。現れちゃったよぉ(涙)
ふくらはぎまで流れる銀色のロングストレート、白のショートジャケット、丈の長さが違う白いロングフレアスカートを三重にしたオーバースカートのそれらが歩くたびに揺れる。
フノスさんが歩み寄って来て距離が縮むたびに、私は後退したい気持ちになる。単純に怖いんじゃなくて畏れ多いから。本能が同じ目線に立つなって告げてくる。
「ルールを説明します。ゼフィ義姉様が仰っていた通り、皆さんはゴールを目指してください。ゴールはここから南西に20kmほど先にある転移門です。その転移門を通過する事がお題のクリア条件となっています」
フノスさんが真っ直ぐゴールの転移門がある方向を指差した。私たちもそっちに目を向ける。さすがに距離があるから見えないけど。
「ですが。転移門を囲う防壁の入り口の扉には仕掛けがありまして、二人一組でないと開かないんです。ですので、たった一人が辿り着いてもゴールできません事を御了承してくださいね」
二人一組か。なんだろ、直感がこう告げてくる。フェイトちゃんとルシル君を先に行かせろって。チラッとフェイトちゃんとルシル君を見る。みんなも二人を見ているのが判った。
「そしてもう一つ。不肖私、フノスが皆さんの行く手を妨害しますので、頑張って“二人”くらいは逃してあげてくださいね。そうでないと・・・・・私に全滅させられちゃいますよ?」
人差し指を口に当ててニコッて小首を傾げるフノスさん。確定だ。フノスさんは、フェイトちゃんとルシル君を先に行かせたいんだ。一体どんな理由があってかは解らないけど。フノスさんは何を企んでいるんだろう?
私は「すいません。ちょっと時間ください」と緊張しながら挙手をすると、フノスさ
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