空白期 第3話 「王さまは家庭的」
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ることなく、次にバレンタインの話を始める。最初は女の子が好きな子にチョコを渡す、といったものから始まり、最終的には脱線してお菓子会社の陰謀などと言っていた。
「あと2ヶ月もすればバレンタインだ。ディアーチェ、どうかね?」
「レーネ殿……それはこやつにチョコを渡すかと聞いているのですか?」
出会って間もない相手にチョコを送るものなのか。我が何でチョコをやらねばならん、といった顔をディアーチェは浮かべている。彼女の立場だったらと考えると同情してしまいそうだ。
「別に渡せと言っているわけではないよ。ただ他世界の文化を行ってみるのも悪くない経験になると思ってね」
「誤解を招きそうな文化に迂闊に手を出すべきではないと思うのですが……そもそも話の対象がまた我に戻っているのですが?」
「おっと、そういえばそうだね。すまない……ただ君ともっと話をしたくてね」
「その気持ちは嬉しいのですが……もっと別の話題にしてくれませぬか?」
このままでは身が持たないといった表情を浮かべるディアーチェ。夜はまだまだこれからであるため、明日彼女が元気であるか心配になる。シュテルやファラが加われば、もっと賑やか――いや騒がしくなるのは目に見えているのだから。
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