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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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た・・・・・・私以外が。フェイト達は色んな意味で世話になった“アンスール”へと「ありがとうございましたっ」と礼を告げ、私より先に転送された。居残りか。まぁ嫌じゃないが。シエルを降ろすと、「ルシル」と私を呼ぶシェフィ。
「ん、どうした?」
「外界での問題がもう終わりそうなんだ。たぶん、次のお題で終わり、だと思う」
「外界の問題? ちょっと待て。私の記憶から抽出されたんだよな、みんな・・・? だったら外界だとかそんな事が判るのか? カーネルは知らないと言っていたぞ。それに、確かに私の記憶から抽出したとも・・・・、あぁ、そうか。そういうことか」
カーネルとの会話を思い出す。カーネルは言った。「ルシルから抽出された」と。目の前に私が居たというのに、お前から、じゃなく、ルシルから。ルシル。その名が表す存在は何も一つじゃない。一つは私。そしてもう一つは・・・
「4th・テスタメント・ルシリオン。そうか。スンベルのマスターは・・・守護神の私か」
テスタメント・ルシリオンが次元世界に来ている。なら、グロリアが“絶対殲滅対象アポリュオン”なわけがない。グロリアはきっとシャルの・・・・か。私の推測はいよいよ真に迫ったな。にしても私とグロリアの二柱が召喚されるような“アポリュオン”か。一体誰だ? 判らないが、天使アンジェラスと現・終極テルミナスのどちらが出なければいい。
「話し終わったルゥ〜〜シルゥゥ〜〜〜〜〜?」
「わぷっ? ゼフィ姉様・・・!」
シェフィと話している間、ずっとそわそわしていたゼフィ姉様がついに痺れを切らして抱きついてきた。ゼフィ姉様の両腕に頭をロックされ、ゼフィ姉様のふくよかな胸に顔を押さえつけられる。ゼフィ姉様の香りだ。子供の頃にもこうやって抱きしめてくれた。でも。あの、ゼフィ姉様。く、苦しくなってきたんですが。その・・・。
「ゼフィ義姉さま。ルシルが窒息してしまいます」
助け船を出してくれたのはフノスだ。ゼフィ姉様も「わっ? ごめんルシル」とようやく解放してくれた。プハッ。と息を吐き、「大丈夫です、ゼフィ姉様。ありがとう、フノス」とフノスに礼を言う。フノスは「いいえ。その、お久しぶりです、ルシル」と頬を朱に染めながら微笑んでくれた。今、目の前に居るフノス達に、久しぶり、という時間的概念があるのかどうかは不明だが、そう挨拶してくれたのなら応えなければな。
「ああ、久しぶり、フノス」
そわそわしているフノス。あ、そうか。フノスの頭に右手を置いて、優しく撫でる。フノスも好きだったよな。私やゼフィ姉様、イヴ義姉様に撫でられるのが。フノスの顔がふにゃっと破顔。あはは、可愛いなぁ。とここで、私の足元に光。転送が開始される。もっと話したかったな。
「えへへ? また遊べたらいいね、兄様っ」
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