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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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せん。試合再開と行きましょう」

「あ、はい。それじゃあ管理局チームからのボールという事で」

フェンリルからリエイスへと渡るボール。リエイスがキャッチして、私へ縋るような視線を向けてきた。この中で、私と同じくらい“アンスール”に理解があるのはリエイスだ。フェイト達に見せた記憶。もちろん見せなかった記憶もある。というかそちらの方が多い。
だがリエイスは全てを知っている。私が人間だった時、これまでどういった契約をしてきたかまで。だからこそフォルテの真技発動宣告が必要以上に効いている。私は何も言えず、ただコクリと頷くしか出来ない。

「出来る事をやるしない、ということか」

――シュヴァルツェ・ヴィルクング――

黒い魔力を纏わせて右拳打をボールに打ち込み、フォルテへと飛ばす。

復讐者は踊り護る(ぺルセヴェランス)

対するフォルテはそう告げ、幾条もの踊る影を右拳に纏わせたのち、飛来するボールに影纏う手の平を翳した。すると影は手の平の前で幾層も折り重なって盾となり、その直後にボールが衝突。効果破壊の魔力を纏ったボールは、少しずつ影の盾にヒビを入れていきながら直進。

「やる。でも・・・・私の、影は、それ以上」

ついにはボールの勢いは止まり落下を始める。と、フォルテが落下するボールを蹴り上げてキャッチ。セーフだ。これでボールは“アンスール”チームの物となる。フォルテがボールをいじりながら「ジーク。真技、いける?」とジークに訊いた。緊張は最高潮へ。ジークの返答は・・・?

「ええ、いつでもいけますよ」

お・・・終わった。“ミョルニル”のヘッドの装飾に刻まれた敵の撃滅(ソーン)(イング)強化(フェオ)勝利(テュール)魔力(エオー)超越(ダエグ)のルーンが輝きだす。耳を無意識にでも手で閉じざるを得ないほどの爆音。目を開けているのか閉じているかも判らないほどの閃光。視聴覚が通常に戻って、誰もが絶望を抱かざるを得ない状況がそこにはあった。

「この一撃で、必ず、一人が、アウトになる。誰から先に、アウトに、なる?」

全員の視線はそう告げたフォルテじゃなく、もはや雷そのものとなっている“ミョルニル”を持つジークに向けられている。“ミョルニル”のあの形態。ジークは二つの真技の内の一つ、雷神放つ破滅の雷(ミョルニル)を使う気だ。いくら制限されているとはいえ、神造兵装の六位の“天槌ミョルニル”による一撃。威力は抑えられているだろうが、それでもやはり危険だ。

「なぁ、ジーク。真技を使うのはやめないか?」

「いいえ。そちらにシエルが居る以上、こちらも手加減は出来ません」

「・・・いいのか? シエルの重力は正しく空間を歪めるものだ。いくらあなたの真技とて下手をすれば落とされる。そ
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