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不本意ながら花宮テツヤです
忘れ物なんて二度としない
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。帰ったらくすぐりの刑です。あと今日の夕飯はあの人の嫌いなピーマンのフルコースです。こうなったらもうあの手この手で嫌がらせしてやる。密かに決意していると、いち早く正気に戻ったカントクの「ちょっと皆しっかりしなさーい!」という一言により、恐らく花宮さん登場時から混乱し続けていた僕らは我に返った。

「わ、悪い…ちょっと我を忘れてた」
「こちらこそすみません、取り乱しました」

お互いに少し冷静になったところで、再度話を始める。今度は問い詰めるような、恐ろしい雰囲気ではなかった。

「…で、大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ。あの人はあれでいいところあるんです」
「……そうか」
「黒子お前、結構花宮のこと好きなんだな」
「……さぁ、どうなんでしょうね」

























黒子は気付いていないみたいだったが、俺たちは気付いていた。あの鉄仮面みたいな無表情が、ふわりと笑みを浮かべたり。花宮の話をしていると、雰囲気が柔らかくなっているのを。花宮のことは勿論許せないし、次に会った時は覚悟してもらうが。俺たちに引き出せなかった黒子の色々な表情を引き出してくれた点についてだけは、うん、まぁ。……認めてやらんことも、ない。



ただし、黒子に手を出したらぶっ潰すがな!



(つまり、誠凛は皆仲間が大好きで大事なんです、という話。)
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