暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜\〜
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クションもせずに流して「もう少しまともなお題を出してあげなさいよ」と呆れる。それに対してゼフィランサスは「もう遅いよ。お題内容の変更は無理だもん」と笑う。

「そんなことより話を戻させてもらうけど、相手役は本気でルシル達とやってって話。それがマスターの意思であり、マスターの代理人を務める私の意思。これ、命令ね」

イヴィリシリアの額をツンツンと突きつつ、ゼフィランサスはそう告げた。

「はぁ。了解したわ。あーそうだ。外界(そと)での問題はもう終わりそうなの?」

「うん。マスターからある程度状況が流れてくるから判る。もう少しで終戦ね」

「そう。ならこのスンベルでの遊戯も終わりね。まぁ私としてはルシルが元気そうにやっているのを見れただけでも十分だけど」

イヴィリシリアはくるりと踵を返し、スンベル全権管理者ゼフィランサスに背を向ける。

「ゼフィ。最後は、シェフィとルシルを二人だけにさせなさい。それくらいの職権乱用は構わないでしょ?」

イヴィリシリアはそう告げ、ゼフィランサスからの返事を聞くこともなく廊下を滑るようにして移動を開始、ゼフィランサスの視界から瞬く間に消え去った。去っていった幼馴染の後ろ姿をずっと見詰めていたゼフィランサスは、

「そうだね。それも、いいかもね」

そう呟き、出現した時と同じように銀の閃光が弾けた後に忽然と姿を消していた。

?―?―?―?―?―?

イヴィリシリアは廊下を高速で移動し、いくつもの扉を素通りしていく。フェイトたち黄チームを捜索するという事を忘れてしまっているかのような見事な素通りっぷりだった。

「さすがに一階には居ないわよね? でも裏をかこうとしているかもしれないし、二階へ上がる前に念のために探索しておこうかしら」

ボソッと漏らし、緩慢な動きでゆっくりと停止、その場で浮遊。目をスッと瞑り、“神剣ホヴズ”を持っていない左手を持ち上げ、「風査」と告げる。微風の流れが生まれ、イヴィリシリアの居る場所へと集束していく。
イヴィリシリアの下に集う微風によって揺れる美しい銀の前髪の毛先を弄り、彼女は確信に満ちた声色で「一階には居ないと再確認」と告げた。再び滑るように移動し、豪奢な階段ホールに到着。足をつけることなく階段を上り、二階へ到着。

「風査」

イヴィリシリアは目を瞑り、先程と同じ術式名を再び告げる。彼女の下へと集う微風。イヴィリシリアの肩がピクリと僅かに跳ねる。ゆっくりとまぶたを開けられ、エメラルドグリーンの双眸に鋭い光が宿る。

(二階に一人居るわね。おそらくシェフィに似た、ルシルの新しい恋人という・・・フェイト・・・)

イヴィリシリアは確信に満ちた表情。風査という術式からの判断だ。風査とは、屋内においては抜群の効果を発揮する探査術
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