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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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ェイトさんは約束は絶対に破らないから。僕は尖塔へと続く階段を上り、尖塔内部の螺旋階段をさらに上がって頂上の一室、物が多く置かれた一帯に身を隠した。それから数分経って、

『時間です。ではこれより三十分。隠れ鬼を行います。みなさま、どうぞ息を潜め隠れ続けてください。隠れ鬼・・・スタートです』

陸戦最速にして風嵐系最強の魔術師、イヴィリシリアさんとのゲームが始まった。

?―?―?―?―?―?

ヒミンビョルグ城の玉座の間の奥、玉座に腰かけていたレアーナ女王イヴィリシリアが立つ。右手より溢れ出るライムグリーンに輝く魔力が次第に剣の形を取っていく。細く綺麗な右手に収まる一振りの大剣が出現。“神剣ホヴズ”と銘を打たれた神器。“神槍グングニル”や“神剣グラム”と同様、クリスタルのような両刃の刀身を持ち、いくつものライムグリーンの光球と渦巻く風を纏っている。

「三十分・・・。どうしようかしら。すぐに終わってしまうわ」

イヴィリシリアが玉座の間より出、頬の左手を添えてまず最初にそう漏らした。あらゆる風を支配する風迅王。移動においては風を操作し永続的に最高速で動ける。ゆえにどれだけ広いヒミンビョルグ城の中央区であろうとすぐに全室回れる。

「瞬風」

イヴィリシリアが一言。彼女がフワリと風の力で2cm程浮く。それはまるでルシリオンの純陸戦形態・疾駆せし(コード)汝の瞬風(ヤエル)に似ていた。いや、ルシリオンのヤエルが、イヴィリシリアの瞬風に似ているのだ。それは当然の事。ヤエルは元々イヴィリシリアより授かった術式なのだから。

「やっぱり少しは手を抜いた方がいいのかしら・・・?」

「ダーメ。やるからには本気でやってよ? イヴ」

イヴィリシリアの背後に一瞬だけ銀色の閃光が弾け、そこには先程までは誰も居なかった一人の女性が佇んでいた。アースガルド王族特有の銀髪は膝裏まであるロングストレート。そしてセインテスト王家特有のルビーレッドとラピスラズリのオッドアイ。足首まであるロングファーコートを着ていて、生地や毛皮の配色からしてまるでサンタクロース。
コートは腹部から前を閉じておらず、黒のタイトスカートと黒タイツを晒している。茶色い編み上げのロングブーツをゴツゴツ鳴らし、イヴィリシリアへと歩み寄っていく女性、ルシリオンとシエルの実姉ゼフィランサスだ。

「ゼフィ。・・はぁ。あなたね、妙なお題を考えて配置しているのは・・・?」

「まぁね。スンベルを起動させたマスターから全権管理を一任されているのだし。お題は、マスターの記憶から抽出したのを適当にアレンジしたんだけど・・・ダメ?」

ゼフィランサスは自分の口元で合掌して首を傾げる。男ならそんなゼフィランサスの仕草に一発でノックアウトだろう。イヴィリシリアは大してリア
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