暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜\〜
[20/22]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
アさんが隠し部屋の反対側の壁際に居るんだから。でも、ダメージが入った様子はない。あの状況で完全に防がれた、という事ね。良く見れば、刀身にライムグリーンに煌く魔力が鱗のように折り重なって盾のようになってる。
「今のは結構危なかったわ。焦って防性術式を使ったくらい」
イヴィリシリアさんは鱗の盾を解除して剣を構える。今のチャンスを活かせなかったのは大きな痛手だわ。でも、ジリジリと少しずつ距離を詰めて来ようとしているイヴィリシリアさんに、私はこのお題のクリアを確信した。
私一人にもう五分を費やしてる。ここで私が捕まったとしても、ザフィーラ、それに速さに定評のあるスバルとエリオが居る。あとキャロも。ただ見つかったら即アウトな気がするけれど。このまま粘って粘って、時間いっぱいにまで粘り切ってみせる。
「時間もそう残っていないから。早々に捕まえさせてもらうわ」
――疾風――
イヴィリシリアさんの姿がかき消える。テスタロッサちゃんやエリオのブリッツアクションやフライハイトちゃんの閃駆とは違う高速移動術。イヴィリシリアさんのは姿を消している時間が長い。だから次に姿を現すまでの時間で精神が擦り切れそう。左の後ろ髪がフワッと揺れるのを感じた。・・・来る! タイミングを合わせて、イヴィリシリアさんを引っ掛ける魔法を・・・!
「今っ!」
――旅の鏡――
イヴィリシリアさんが出現するのに合わせて(100%勘だけど)旅の鏡を発動。でも勘を信じて良かった。剣を全力で振り抜いて硬直しているイヴィリシリアさんの真後ろに転移成功。今さらながらに「な・・・っ!?」って驚きの声を上げるイヴィリシリアさんの背後へ、
「ペンダルシュラーク!」
両手のペンデュラム四つを向け放った。最初の一発は当てることに成功。残り三発は、姿をかき消すことで回避された。欲を言えば二発当てたかった。そうすればテスタロッサちゃんとティアナの二人を一度に解放出来たのに。
――旅の鏡――
反撃を受けないようにもう一度転移して廊下に出る。あとは全力で走る。さっきまで居た部屋から「やってくれるっ!」って怒声が。ヒィー! 今捕まると何をされるか判らないから、もう一度旅の鏡で一階へと転移した。
?―?―?―?―?―?
イヴィリシリアはシャマルを追いかけることなく両親の部屋に一人佇み、自らの不甲斐無さに怒りを見せていた。“神剣ホヴズ”を床に突き刺し、柄尻に額をゴツンと当てて。
「ただ逃げられるならまだいいとして、まさか一撃貰うなんて・・・!」
イヴィリシリアは、いや、魔術師なら誰もが動きを止めざるを得なかった。シャマルの転移魔法・旅の鏡。魔術師には出来ない――出来る者も居たかもしれないが基本は出来ない――個人転移。
大戦時、個人で転移すること
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ