暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜Z〜
[8/21]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ナムは戦いの場では絶対に“レヴァンティン”を手放さへん。

「どうしたんや! シグナム!」

急いで駆け寄って、シグナムの肩に手を置いた。するとシグナムはビクッとなって、

「ぃやぁだぁぁーーーーーっ!」

「「っ!!?」」

私の手を肩で振り払って大泣きし始めた。ルールーと二人して唖然となる。「やだぁ、もぉ怖いのやだよぉ〜」ってグスグス泣きじゃくるシグナム。ルールーは何が起きたんか解らずに、ただ「どうしたんですか!」って混乱するだけ。私は何とか冷静でいられる。このシグナムの変わり様。プレンセレリウスさんの魔術にやられたんか? 深く考えようとしたところで、配電室の中に呻き声が聞こえてきた。

「アカン! ルールー、まずは明かりを確保やっ!」

装置に急いで駆け寄る。ルールーはこの配電室の明かりのスイッチを押しに行った。え〜と、どれを操作すれば点くんや? あーもう、スイッチをポチッと押してからレバーを下げてみる。すると、パッと室内が明るくなった。

「なんとか襲われずに済んだなぁ」

「ですねぇ〜。それにしてもシグナムさんは・・・」

シグナムは明かりが点いたと知るや立ち上がって「わぁ、明かり・・・やっと点いたぁ♪」ってくるくる回り始めた。プッ。アカン、笑ったらアカンよ私。あんな指を組んでお祈りポーズして回るシグナムはかなりレアやけど、忘れてあげた方がええモンや。ルールーもシグナムから目を逸らして「うぷぷ」って必死に笑いを堪えとるし。

「なぁシグナム。ちょっと聞きたい事があるんやけどええか?」

「聞きたい事? うん、いいよっ♪」

、ブフッ! シグナムだって女の子、シグナムだって女の子シグナムだって女の子。念仏のように繰り返す。うん、そうやもんな、シグナムは永遠の十九歳やし、おかしなとこはない、メッチャ可愛ええよ?。
ルールーはもう限界なのか、笑いを必死に堪えるあまりに顔が酷い有様に。

「どうしてシグナムはここで怯えとったん?」

「えっとねぇ、明かりを点けようとして、そしたら幽霊が来たの。いきなり目の前に出てきて、何かをする前に身体に入ってきたのぉ。そしたら急に怖くなっちゃったの」

その事を思い出したんかまたグスって泣きそうになった。慌てて「もう大丈夫やっ! 明かり点いたから怖ないよ」って宥める。「うんっ、そうだよねっ」って満面の笑みに早変わりするシグナムに、「そうや」って微笑み返す。にしても今の話やと、シグナムには何かの幽霊が憑依しとる・・ゆうことやな。

「魔法に幽霊とかみたいなものを祓う術式なんて無いしなぁ」

ほぼ科学と化しとる魔法と神秘みたいな超常の魔術。こういう時は魔法の方が圧倒的に弱い。

「手っ取り早いんはプレンセレリウスさんの確保やな」

そう決断を下
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ