暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜Z〜
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ええな。

「ルールー、まだ明かり点いてないけど行こう思う。残っとるか?」

「私も一緒に行きます。シグナムさん一人に任せておくなんて出来ませんし」

ということで、闇に包まれた四階へと上がった。その直後、早速幽霊のお出ましや。綺麗なダークスーツを着たなかなかのイケメンさん。閉じとったまぶたを開けて、濁った白目を向けてきた。あー、イケメンが台無しや。でもなんやろ、プレンセレリウスさんに似とるな、この人。

「来るか!?」

一旦階段を降りて退避か、踵を返して配電室とは真逆へ逃亡か。それとも幽霊の横をダッシュで通り抜けて、配電室にまで逃げきるか。幽霊がゆっくり手招きしてきた。いやぁ、そんなんに釣られて行くような子供やないよ?

「って、ちょおなんや!?」

「引き寄せられる!?」

踏ん張ってみても手招きされるたびに見えへん力で引き寄せられてしまう。そやったら、「ルールー。この力を利用して、一気に脇を通り抜けるで」って提案。ルールーは快く快諾してくれた。よしっ。タイミングを計る。

「いち」

「にの」

「「さんっ!!」」

同時に駆けだして、幽霊の左右からそれぞれ通り抜ける事に成功。

「ルールー、振り返らずに一気に距離を開けるよっ!」

そう言って、多少引き寄せられる感覚を得ながらも全力で足を動かす。そのおかげで幽霊の引き寄せる力から抜け出せた。

「よっしゃっ! このまま配電室に向かうよ!」

レッドカーペットが敷かれて、壁にズラリと絵画が飾られとる廊下をひた走る。にしても、絵画に描かれとるのってルシル君の記憶の中で出てきた、子供の頃のプレンセレリウスさんとフォルテシアさん、シェフィリスさん(の子供姿は初見やな)・・・そしてルシル君。
それだけやなくて、さっきのイケメンさんが、子供のプレンセレリウスさんと一緒に笑とる絵もあった。並べてみればやっぱ似とる。あ、そうか・・・ここは、スヴァルトアールヴヘイム。プレンセレリウスさんの家なんやっ!

「はやてさん! 配電室ですっ!」

ルールーに声を掛けられて思考を一旦停止。私らの前に重苦しい鉄扉が見えてきた。見取り図を思い出して、「間違いないな」と頷く。背後から「ま゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!」って苦悶に満ちた叫び声。って、随分とおかしな悲鳴やなぁ。脇目も振らずに鉄扉に突撃。蹴破るように鉄扉を開けた。まず最初に目に入ったんが・・・・

「シグナム!?」「シグナムさん!?」

配電装置と思しき装置の前に女の子座りしてへたり込んどるシグナムや。明らかに様子がおかしい。シグナムも一応(めっちゃ失礼やけど)女の子やけど、女の子座りだけは絶対にせん。元より“レヴァンティン”を手放すなんて。床に転がっとる“レヴァンティン”を見る。シグ
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