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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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ジを誘発されて、攻防無視する幽霊による包囲されてる今・・・避けきれない。
すぐそこまで迫って来ていた光弾を睨みつけ、九つ全てをこの身に受けちゃった。
視界が傾く中、曲がり角から姿を現したプレンセレリウスを見た。左手には、はやてさんの“シュベルトクロイツ”の様な黄金に輝く十字杖?・・・ううん違う、十字槍を持ってた。


†††Sideレヴィ⇒イクス†††


レヴィさんが偵察に出て数分。静まり返っていましたダンスホールの扉がガチャっと開きました。一斉に身構え、扉の陰に隠れて見えない相手に警戒します。ルーテシアさんが「レヴィ?」と声を掛けますと、レヴィさんが無言で姿を露わにしました。この時点でわたしは、もちろん皆さんも気付きました。レヴィさんが異常なのを。

「レヴィ? 何かあった・・・?」

「おい、レヴィ。だんまりじゃ判んねぇよ」

「んー? ねえねえ、レヴィどうしたの?」

ルーテシアさんとアギトさんとシグナムさんに声を掛けられても返事をせず、ただ俯いたままフラフラとわたし達のところにまだ歩み寄ってくるだけです。確定。レヴィさんはプレンセレリウス殿下に、もしくは幽霊たちの攻撃を受け、シグナムさんのように・・・。

「イクス。レヴィを捕縛してくれるか? プレンセレリウスさんに操られとる可能性がある」

はやてさんは苦々しくわたしに指示を出しました。わたしは「判りました」と頷いて応えます。まさかこんな形で友達を拘束することになるなんて思いもしませんでした。

「ティファ。シュテーレン・フェッセルン」

レヴィさんに両手首と両足首、両腕ごと胴体をリングで拘束します。シュテーレン・フェッセルンは名の通り、魔力生成を妨害する拘束魔法です。患者さんが苦痛に耐えられずに魔力運用で暴れるのを防ぐための魔法。シャマル先生の戒めの鎖ほどの効果はありませんが。

「イクス、ヤな役させてごめんな」

わたしは「いいえ」と首を横に振り、ダンスホールの床に横たわるレヴィさんに駆け寄るルーテシアさんとアギトさんを見、遅れてわたし達も駆け寄ります。わたしも含め皆さんが思い思いにレヴィさんに声を掛けますが、

「もうダメだよ・・・あんなのムリだよ・・もう喋んのもヤだよ・・・てゆうか全部が面倒くさいんだよ・・・あの人の魔術・・・ふざけ過ぎだよ・・・」

レヴィさんは後ろ向きな事しか言ってくれませんでした。話し合いの結果、レヴィさんは底抜けに明るいシグナムさんに任せる事にし、

「まさかこん中で一番速いレヴィがあんな事になるなんてな」

「プレンセレリウスさんの攻撃みたいなことは教えてくれましたけど。でもどういった攻撃なのかは言ってくれませんでしたね」

「しかもレンジも判らねぇ。近距離か遠距離か」

「推測になる
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