ショタコンの日常
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今日も魔王様はショタコンです。
泣き叫ぶ幼い魔族の背後に転移しては、魔王に相応しい卑しく、邪悪で禍々しさを湛えた笑いを浮かべていらっしゃいます。
そのような行為をなさっているとき、魔王様は常に息が荒く、顔も上気させております。 しかし触れられた事はございません。
いつも、触れないギリギリまで近寄られて、その者が失神し、(精神)医療班に保護されるまで追いかけまわされます。
何故なのでしょうか... 聞いてみるべきでしょうか。あの状態の魔王様にあまり話しかけたくはないのですが...
ふむ、しかし悪は急げ、と初代魔王様は仰られました。 聞きましょう。
あの様に気持ちの悪い生物にが極力触れたくはないので、わたくしはいつも、魔力の塊を軽くぶつける事で、肩を叩く代わりにします。
「魔王様」
「ん、どうしたセバスチャン」
「魔王様は何故、いつも...あの、幼い魔族にお触れにならないので?」
わたくしは、セバスチャンという名ではございません。
しかし魔王様がとてもしつこくてらっしゃいますので、しばらく前から聞かなかったことにしております。
「え? イエスショタ、ノータッチは変態という紳士の中では常識だよ」
...。
最近、魔王様と書いてショタコンと読む魔が増えましたね。 魔王様のただでさえマイナスに減り込んでらっしゃる威厳がまた減ってしまわないか、わたくしはとても心配でございます。
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