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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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ていた時代に登場した医者の名前です。“アンスール”の風迅王イヴィリシリア陛下と戦い敗れ、瀕死の重体となったシャルを救った医療騎士ティファレト・ヴァルトブルク。
わたしを目覚めさせてくれた恩人シャルを救った恩人、それはつまりわたしの恩人でもある、なんて勝手に思ってます。

「彼の者を捕らえて。穏やかなる風の縛鎖よ」

――ブリーゼ・ケッテ――

空気圧を魔力で操作することで生み出す、わたしの魔力光に輝くそよ風の鎖(ブリーゼ・ケッテ)。いつか現場に出て、暴れる患者さんを押さえる事を想定して組んだものです。女性の足元に展開させたベルカ魔法陣から出現させたその風の鎖で女性を拘束しようと試みましたけど、「あれ?」と首を傾げる事に。風の鎖は女性をすり抜けてしまい、拘束することが出来ませんでした。

「何やってるんですかイクス!?」

「え? あの、リインさんは女性が近づくのがお嫌のようですし、女性の方も苦しんでいらっしゃるようですので、一度拘束して、治癒魔法をお掛けしようかと・・・」

「そんなの無理ですよっ! アレは幽霊、ゴースト、ゲシュペンスト! 実体の無いオバケさんですよっ!」

リインさんにそう言われて、ようやく理解出来ました。そうですよね、半透明ですし実体ではないですよね。あと、幽霊って初めて見ました。

「ちょっと感動しました」

「感動!? ありえねぇですっ! って、そう言ってる間にそこまで来てるですぅーーーっ!」

リインさんの恐怖メーターが振りきれてしまったようで、頭を抱えて髪を振り回し始めました。わたしとしては今の髪を振り回すリインさんの方が怖いです。

「それ以上近づかないでください!」

「イクス!?」

リインさんと女性の間に割って入り、女性を睨みつける。わたしの首へ伸ばされる半透明な両手。おそらく障壁を張っても通り抜けられるのでしょうね。指先が首に触れる、というところで廊下の魔力灯がパッと灯りました。突然の発光は闇に慣れていたため眩し過ぎて目を閉じます。

「「あれ・・・?」」

次に目を開けた時、わたしの前に女性の姿はありませんでした。「どうしてでしょうか?」と独り言を漏らすと、リインさんが「明かりが点いたから、でしょうね・・・」と、大きく安堵の溜息を吐きました。
とりあえずリインさんを引っ張り上げましょう。リインさんの両手首を掴み、「んんーーーっ!」と一生懸命引っ張る。なんとかリインさんの救出に成功。廊下に座り込んで、金のプレートに図書室と彫られた大きな両開き扉の前で休憩に入ります。

†††Sideイクス⇒ルーテシア†††

「あかんアカン阿寒あカンアかんアカァ〜〜〜〜〜〜ンッ!」

「幽霊ってホントに厄介なやつなんですねぇーーーーーっ!」

私とはやてさ
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