暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜Y〜
[8/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
゛ア゛ア゛ッ!!」

「ひぃやぁぁああああああああああッッ!!」

半透明の女性があげた苦悶の悲鳴を聞いたリインさんが大絶叫。キーンと耳鳴り。あの、リインさん、驚いたのは解りますけど、そこまで絶叫するようなことでは・・・って。

「出た出た出た出た出ちゃいましたぁぁーーーーーーッッ!!」

リインさん、半透明の女性から逃げるように踵を返して全力ダッシュ。手が繋がれたまま、しかも放して頂けないので引っ張られることに。転んでしまえば引き摺られること確実と判断。必死に足を動かして走ります。

「あのっ、リインさん! 出来ればもう少しペースダウンを! わたし、もう体力が・・・!」

30mと全力で走ったところで息切れ。もっと体力をつけておけばよかったと後悔。予定の無い休みの日は、学校と治癒魔法の勉強に時間を割いてますし。一応、時々はヴィヴィオ達に付き合って体を動かしていますけど、所詮は本格派とエクササイズ派。わたしの体力はみなさんに比べればこのようなちっぽけなモノですよね、はぁ。

「だ、ダメですダメですよっ、イクス! 大切な事なので二回言いましたけど、ダメですよっ。捕まったら憑依されたり操られたり呪われたり最悪死んでしまったりするかもしれないんですよ!?って、追いかけてきてるっ!」

リインさんはよほど混乱しているのか、滝のように涙を流して目がグルグル回ってしまってます。必死に走っている中で背後を見ますと、先程の半透明の女性が自分の胸を掻き毟りながら、「ア゛ァ゛ア゛ア゛ァ゛ア゛」と呻き声を上げつつ追って来ていました。廊下を走っていて、それは突然起こりました。リインさんが目の前から消えたのです。正確には床を踏み抜いて腰の辺りまで落ちていました。すると当然わたしを引っ張っていましたリインさんが止まったことで、

「きゃあっ!」

走っていた勢いを急になくすことは出来ず、繋がれた手が伸ばしきられて急停止する事になってしまい、転倒してしまいました。リインさんが「ごめんさいですっ。でも助けてくだい!」と大パニックを起こしながら抜けだそうと暴れ出します。わたしはリインさんの両手を取って引っ張り上げようとしますが、腰の辺りまで落ちてしまっている事でなかなか救出する事が出来ません。

「来たですぅーーーーーーッ!!」

徐々に迫って来ている女性を見て、リインさんが涙を流しながら絶叫。仕方がありません。大切な友人のため、首から下げているクリスタルの鍵を手に取ります。

「いきますよ、ティファ」

≪Jawohl, Mutter≫

鍵型のデバイス“ティファレト”から≪了解です、母上≫と返答。はやてさんとリインさんとルーテシアさんの協力の下、一生懸命作ったデバイスです。
名前の由来は、再誕神話・・・ルシルさんとシャルの生き
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ