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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜Y〜
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いうのはよく解りませんでしたが、気にならない雷と苦手な雷があるようですね。
「では手を繋ぎましょう。そうすれば少しは気が紛れるはずですから」
わたしの姿はまだ幼さの残る子供ですけど、でも実はとっても長生きしてます。聖王オリヴィエ陛下や覇王イングヴァルト陛下よりずっと前の時代からですね。とは言え、神器王ルシリオン陛下たち“アンスール”やシャルからすればずっと子供ですけど。
少し逸れましたが、つまりちょっとお姉さんぶってみたかったりするのです。リインさんはわたしの腕を掴んでいた両手を離して、私が差し出した左手を右手で握り返してくれました。
「ありがとうです、イクス。やっぱり誰かと触れ合っていれば恐怖が和らぎます」
リインさんがホッと安堵の一息。リラックスできたようで、医者を志す身として、そして友達として嬉しい事です。リインさんと手を繋いで、はやてさん達を捜し合流するためにひとまず廊下を歩いて移動を続けることになりました。念話の通じない中(たぶん何らかの阻害が掛けられているのかと)、
「はやてちゃーーん! シグナムーーっ! アギトーーっ!」
「ルーテシアさーーん! レヴィさーーんっ!」
声を出して呼びかけながらひたすら廊下を進みます。
「あ、階段ですっ・・・・、えっと、下か上か・・・どっちに行きましょう?」
豪奢な造りをしている階段ホールに辿り着きました。リインさんに訊ねられて考えているところに、雷が突然止んで辺りが闇に包まれた。わたしとリインさんは無意識に「きゃっ?」と小さな悲鳴を上げて、お互い握っている手に力を込めました。
「あ、明かり、明かりはどこですかっ? これ、このパターンはデンジャー過ぎます!」
「お、落ち着いてください、リインさん! 明かりは点きませんよっ」
何に恐れているのか解りませんが、かなり慌て始めました。目が慣れるまでしばらくかかりそうですし、この暗闇が原因だとすれば・・・。わたしはベルカ魔法陣を展開します。魔法陣から漏れるわたしの魔力光フォゲットミーノットの光を明かりとしました。こういう時には本当に便利ですよね、魔法陣の展開。
「あぁ、そうか。魔法陣を明かり代わり・・にすれば・・・・ひっ! 出・・!」
リインさんの両目が限界にまで開いて、口をパクパクと開閉。で? 続きは何でしょう? リインさんは震えながら、人差し指で階段を指しました。人差し指が指している方へと視線を移動。
「???」
シックなドレス姿の女性が居ますね。階下から音もなくわたし達の居る階へと上ってこようとしています。ふと違和感が。あの方、半透明ですねぇ。何かの魔法でしょうか? しかも白目をむいてますし、それに歩いているのではなく浮いて移動しています。
「オ゛オ゛オ゛オ゛ア゛ア
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