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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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からさっきの執事が現れて、耳元で気色悪い呻き声を叫ばれた。咄嗟にアギトの肩に腕を回して前方にヘッドスライディング。その行動は正解だった。わたしの腰とアギトの胸があった場所を、執事がチェーンソーで薙いでいた。好き勝手やってくれるじゃん、執事のクセして。そしてまた執事がスゥーと消えた。

「もうその手には引っ掛からないって教えてあげる!」

アギトを脇に抱え上げて、一目散に逃げる。すると、廊下に何十枚ってある窓がパパパパパパパン!と連続で割れていく。

「きゃっ?」「うぉいっ?」

窓の外にはさっきの執事とはまた別の幽霊、大きなハサミを持った庭師(首が異様に傾いてる)が宙に浮いていて、声には出てないけど肩を上下に大笑いしてやがるよあの野郎。睨みつけると、ソイツは外の暗闇の中に消えていって・・・・

「がぁぁぁあああああああああっ!」

チェーンソー執事がチェーンソーを振り下ろす体勢で目の前に現れた。やばい、避けきれない。最悪を覚悟したその時、パッと辺りが明るくなった。でも闇に慣れていた所為で眩し過ぎ。そんな中でわたしは見た。明かりが点いたと同時にチェーンソー執事が明かりを嫌うように消えていったのを。

「明かりの中じゃ存在できないんだ・・・」

†††Sideレヴィ⇒イクス†††

「明かりのスイッチを押してもダメですね。点きません」

カチカチとスイッチを押しますけど、廊下の天井に釣らされています魔力灯に明かりが点りません。

「あぅ〜、もう限界ですぅ〜」

リインさんはもう今にも泣いてしまいそうです。転送の光が消え、気が付けばわたしはリインさんと二人きりでした。

「雷が唯一の明かりとなっていますけど、視力を悪くしそうですよね」

屋敷の外は悪天候、雷が鳴りっぱなしです。ですがそのおかげで廊下は雷光で明るくて、暗さはあまり感じられません。ですけど雷が鳴る度に「ひゃう!」とリインさんが小さな悲鳴を上げて、わたしの左腕にしがみ付いてきます。いきなり力強く引っ張られるので転びそうになってしまいますけど、なんとか転ばないように耐えます。それがちょっと大変ですね。

「リインさん、大丈夫ですか? 雷くらい平気だと思っていましたが」

雷光や雷鳴という自然現象はもちろんミッドにもありますし、フェイトさんの電気変換魔法と触れ合ってきた時間からして慣れているものだと思っていましたから、雷に怯えるとは思いませんでした。

「違うんですよ、イクス。ただの雷ならわたしも全然怖くないです。でもこの雰囲気の中での雷はどうも苦手で。うぅ、こんなお題・・・あんまりです。ひゃあっ!」

近くに雷が落ちたようでバキバキ!と大きな音が轟き、リインさんが両手で耳を押さえて蹲ってしまいました。
リインさんの言うこの雰囲気、と
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