暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜Y〜
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ドアで、金のプレートにはゲストルームって彫られてる。ギギィと軋みを上げる扉を開けて入る。

「うっわぁ、結構ボロボロだなぁ。床が軋むし穴も開いてるよ・・・」

穴に足を取られないよう、床を踏み抜かないように探索。見れば家具も天井のシャンデリアもボロボロだし、本当に廃屋だ。この部屋の明かりのスイッチをカチカチ押しまくるけど、やっぱり点かない。嘆息しつつ、部屋の隅に置かれた真ん中でV字に折れてるベッドに近づく。よく見るとベッドの上にはアウトフレーム状態(子供の姿)アギトが横たわっていた。

「アギト!」

アギトに駆け寄って、肩を揺すりつつ名前を呼び続ける。すると「うあ? レヴィ・・・?」ってすぐに目を覚ましてくれた。安堵の息を吐いて、「アギト、何でまたこんなとこで寝てんの?」と訊いてみる。

「全然憶えてない。転送されてからレヴィに起こされるまでずっと寝てたんだと思う」

意識を失った状態でここに転送されてきたって事、かな・・・?
とりあえずここから出て、みんなを捜そうと提案しようとした時、「ア゛ア゛・・ァ゛ア゛ア゛ア゛・・・ア゛ァ゛」って苦しみに呻く人の声が聞こえてきた。

「うおっ? マジで出るのかよ、アレ!」

アギトの言うアレって言うのは解らないけど、ともかく「アストライア、コンバットで起動」と防護服“モード・コンバット”に変身。

「アギト、何が起こるか判んないし、出よう」

周囲を警戒しつつ、扉へと向かう。その途中、さっきまでは一切感じられなかった気配を背後に感じて、バッと振り返る。と、そこには・・・・・

「ア゛ア゛ア゛ア゛ーーーーーッ!」

「「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!?」」

グチャグチャになり過ぎて性別すら判らない顔があった。驚き過ぎて意識が飛びそうになったけど何とか耐えて、

「ビックリしたでしょうがぁぁああああああッ!」

――瞬閃 牙衝撃――

右拳打を打ち込む。だけど、一切の感触もなくソイツの体を貫通した。まさか幻影!? 暗いからよく判らなかったけど、注視すれば体は半透明だし。とにかく右腕を引き抜こうとした瞬間、ソイツがわたしの頭に右手を伸ばしてきて鷲掴んだ。ただの幻影じゃない! じゃあコイツってなにっ!?

「レヴィ、ソイツは幽霊ってやつだ!」

アギトが顔面グチャグチャのコイツを指差して言った。幽霊・・・コイツが!? わたしも一応は元亡霊だから理解は出来る。ギリギリと頭を締めつけられて「痛ッ」と漏らす。ていうか放せ、この! ジタバタ暴れるけど、どの攻撃も体をすり抜けてダメージが入ってない。

「テメェッ! レヴィを放せよっ!」

――ブレネン・クリューガー――

アギトの炎弾が幽霊に殺到。でも全部すり抜けて、部屋を破壊するだけに留まった
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