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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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サイコロが止まって、その数字をわたし達に晒した。

「13、だな。それじゃあ、はやてちゃんだっけか? はやてちゃんのチームは13マス目へどうぞ!」

「馴れ馴れしいぞ、レン。すまないな、はやて。シグナム達も。コイツはどうも子供の頃から女の子とすぐ仲良くなろうとする奴だから・・・気を悪くしたら謝る」

ルシリオンがプレンセレリウスさんの襟首をグッと引っ張って、はやてさんから離していく。プレンセレリウスさんは「友達になろうとして何が悪いんだよ。疚しい気持ちは無いって知ってるだろ」と体を捻って抜け出す。

「気にせんでええよ、ルシル君。じゃ、赤チーム、行くよーっ!」

わたしも赤チームだから、「ルーテシア、イクス、行こう」って二人を連れてはやてさんの元に向かう。なのはさん達に「行ってらっしゃい、頑張ってね」と見送られて、夕陽に照らされるマスを歩く。そして13マス目に到着。ルシリオンのお姉さんらしいアナウンスが流れる。

『あなた達は肝試し目的で大きな廃屋敷へ来ちゃったよ♪ 何も無くて、さあ帰ろうと屋敷を出ようとしたけど出られない。閉じ込められちゃった? 実は居た屋敷の主を捜して見つけ、屋敷から出してもらおうっ、ファイトぉ〜、エスケ〜プ、オオー!』

肝試し? 聞いた事がない単語だけど・・・? 廃屋敷で何をするの? ルーテシアもイクスも「???」って首を傾げてる。アギトは知ってるみたいで、「あぁ」とか呆れた感じ。

「き、肝試し、ですか・・・? 嫌ですぅ・・・・」

リインが怯え始めた。怯えるようなことなのかなぁ? 疑問が晴れない中、転送が始まる。視界が白に染まって、クリアになったらそこは豪華な造りをした屋敷の中。床にはレッドカーペットが敷かれてるし、壁にも絵画が飾られてる。

「それにしても暗いなぁ。どっかに明かりとか――」

閉じられたカーテンの向こう側からピカッと激しい雷光。廊下を明るく照らした。遅れてゴロゴロと轟音が。また雷が落ちてくるようだ。そこでようやく気付いた。

(あれ? あれれ? もしかして、わたし一人しかいない・・・? うそ、嘘だよね? 肝試しっていうのが判らないこの現状で一人っきりってヤバ過ぎる!)

連絡を取り合いたいために念話・・・って、ノイズが酷くて誰にも念話が通らない。最悪すぎるよ、この状況。こんな事なら肝試しって何なのか聞いておけばよかった。

「ルーテシア! アギト! はやてさん! シグナムさん! リイン! イクス!」

チームのみんなの名前を呼びながら、わたしは捜索に移った。途中で魔力灯のスイッチと思しきモノをカチカチ押すけど、明かりは点きそうにない。とりあえず雷光を頼りにして、近くにある部屋から捜してみようと思う。豪華な屋敷らしく、なんらかの模様が彫られた木製のデザイン
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