暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜Y〜
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いた頃、主はやてと御友人たちが観賞していたホラー映画やゲームを見て、リインは泣きっぱなしだったからな。それからというもの、こういう如何にもが苦手となってしまっている。
「む。ここは・・・・三階配電室・・・?」
ウロウロと探索して辿り着いたのは、金プレートに三階配電室と彫られた鉄扉。管理世界のような魔力灯ではなく、地球のような電気を利用しているようだ。
(配電室という事はこの暗闇をどうにかする事が出来るはずだ)
不快な金属音を立てる鉄扉を開け、部屋に入った直後、鉄扉が勢いよく閉じた。
「がぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛っ!!」
作業服らしき衣服を纏った亡霊が現れた。こんな大して広くない部屋では逃げ場がない。亡霊の攻撃を受けてどういう影響があるのか判らん以上、あまり受けたくはない。亡霊は呻き声を上げ、体を前後に大きく振りながら近づいて来て、突然飛びかかってきた。横っ跳びで回避し壁に背を預ける。と、カチッと明かりのスイッチが押される。当然点かない。ここに来るまでにいくつもスイッチを押してきたからな、判っている。
「とにかく配電盤を操作し明かりを点けよう・・・!」
レバーとスイッチがある古びた金属の装置を見やる。もう一度飛びかかってきた亡霊をやり過ごして装置へと飛び付き、レバーを降ろしスイッチを押した。操作方法が正しかったようで、この部屋に明かりが点く。
「亡霊が消えた・・・? そうか、明かりの中では存在できないのか・・・」
亡霊の姿が消えてきた。それで理解した。この明かりこそが唯一の対抗手段なのだと。部屋が明るくなったことで、壁に貼られた屋敷の見取り図に気付いた。
「地上四階地下一階、か。今居るのは三階で・・・ん?」
見取り図の南館、北館、西館、そして私の居る中央館に点在する点。それらが動いているのが判った。なんだ?と考え込む前に解った。中央館にある点は一つ。場所は、今私の居る三階配電室。そこにある点は動かない。そして別館にある点はどれも二つ一組。つまり、
「この点は、我らの現在位置を示すものなのか・・・!」
胸の内に安堵が広がる。主はやて達は単独ではなく二人一組で行動している。私のように一人でなくよかった。それが判っただけでも大収穫、ゆえに意識をもう切り替える。見取り図を見れば、この屋敷は大きく四つのブロックに分かれている。
私の居る三階配電室は中央館。図書館などの施設がある南館。使用人寮のある北館。客人を招くゲストールームが密集している西館。見取り図を見る限り、かなり巨大な屋敷のようだ。探索に苦労するわけだ。
「屋敷の主が居るとすれば・・・中央館の四階、館主室。この上か・・・!」
頭上を見上げる。待っていろ、館主とやら。とその前に、四階配電室の場所を確認しておこ
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