暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜Y〜
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たところで、
「あ゛・・あ゛あ゛・・・あ゛あ゛あ゛・・・あ゛あ゛あ゛あ゛・・・」
女の人の呻き声が聞こえてきた。辺りを見回す。最初に反応したのははやてさんで、「うおっ、ホンマに出たっ!」って驚いて後ずさり。はやてさんの見ている方に振り向くと、剣を持つ(戦う?)半透明なメイドさんが「オ゛オ゛オ゛オ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!」と自分の首を掻き毟って苦しみに悶えていた。なにあれ・・・? そう思った時、メイドさんが剣を振るった。
「メイドが衝撃波を撃ってきた!?」
三日月の様な衝撃波が飛んできて、はやてさんと私は壁に張り付くように回避。だけどはやてさんのフワリと翻っていた騎士甲冑のオーバースカートがスッパリ切られてビックリ。
「「うっそ・・・」」
防護服ってそう簡単に破壊されるようなモノじゃないよ? これはまずいって戦慄。防護服の防御力がまるで紙のようだ。メイドさんはまだ首を掻き毟りながら剣を振るってきて、また衝撃波を放ってきた。
「ルールー!」
「はいっ!」
防護服がダメなら、きっと防御魔法も貫通するはず。これはもう逃げに徹するしかない。踵を返して、それはもう記録が出るような速さでダッシュ。けど衝撃波の速度はそれ以上で、私とはやてさんの間を通過していった。
「防御がダメでも攻撃はどうなんやろ!?」
「やってみますかっ!」
――ブラッディダガー――
――トーデスドルヒ――
私とはやてさんが展開したのは高速射撃の短剣、計四十。チラッと振り向いて追いかけて来ているのを確認。そして一斉に射出。四十のダガーがメイドさんに当た・・・・・らなかった! すり抜けたよ、全部! はやてさんが「やっぱアカン! さすが幽霊クオリティ!」って気になる単語を叫びながらダッシュ続行。
「思い出したわっ! プレンセレリウスさんの魔術は幽霊を操るってゆうやつやっ!」
「幽霊を操る!? アンスールのメンバーってそんなことも出来るんですかっ!?」
幽霊を操るなんて、魔術師恐るべし。次元世界の主要世界の中じゃ幽霊って言うのは所詮は噂の域を出ず、ハッキリとは信じられていない。だけど、辺境世界だとかじゃ結構ポピュラーで、幽霊の存在を信じる人も居る。私も信じている側、というかルシルさんとシャルロッテさんの“界律の守護神テスタメント”、それにレヴィも今はこうして生きているけど、元々は“許されざる嫉妬レヴィヤタ””っていう一種の亡霊だった娘と出逢っているから。だから信じられる。幽霊っていう超常現象を。
「たぶんこの屋敷の主ゆうんはプレンセレリウスさんの事や!」
「プレンセレリウスさんを捜しだせばクリアって事で――っ!?」
目的がハッキリしたところで、衝撃波が私の右腕をバッサリ通過した。グラっと視界
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