コードギアスR2
0616話
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だよ。家で話していても、以前とは比べものにならないくらいに明るくなっていた。その理由が分かるかい?」
じっと俺に視線を向けてくるフィリオ。その視線は決して逸らされる事がない。
そして、そんな視線を向けられれば、フィリオが何を言いたいのかはさすがに俺にも分かった。
「俺、か?」
「そうだね。でも、君だけじゃないさ。こういう言い方はあまり好きじゃないんだが、スレイはこれまで自分と対等に渡り合えるライバルというのが殆どいなかったんだ。プロジェクトTDでは他の追随を寄せ付けない程の腕だったしね。唯一トロイエ隊の人達は別だったみたいだけど、結局一緒に行動する事は無かった。けど、このシャドウミラーは違う。君みたいな例外を除いたとしても、実働班のメンバーは誰も彼もがスレイと同等……あるいはそれ以上の腕を持っている者ばかりだ。だからこそ、スレイは色々と変わったんだろうね。プロジェクトTDのNo.1なんて肩書きが全く役に立たない、このシャドウミラーという組織に適応するように。……そして、更には君という存在に心を奪われて、僕の妹のスレイ・プレスティではなく1人の女としてのスレイ・プレスティが表に出始めた。アクセル、君のおかげなんだ。だからこそこう言わせて貰う。ありがとう、と。スレイをこの組織に誘ってくれて、僕の病気を治してくれて、そして……スレイを愛してくれて」
真剣なその表情は、フィリオが本心からそう言っているのは間違いない。
何だかんだで兄妹を大事にしているのはフィリオもスレイ同様、か。
「安心しろ。スレイは俺の恋人だ。永遠を共に在る存在だ。これからは今よりももっと成長していくだろうさ」
「あはは。そうだといいんだけどね。……オウカにちょっと恨まれそうだけど」
「……オウカ? オウカがどうしたんだ?」
突然全く関係無いオウカの名前を口にしたフィリオに、首を傾げつつそう尋ねるが、どことなく曖昧な笑みを浮かべたまま誤魔化されるのだった。
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