コードギアスR2
0616話
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「すまない、アクセル。ちょっといいかな?」
食事が終わり、それぞれが自分達の部屋でゆっくりしている時間。俺も当然の如く恋人4人と共に俺達用の部屋で寛いでいたんだが……そこに1人の男が姿を現す。
「兄様!?」
俺を膝枕していたスレイの口から出る驚愕の声。
……まぁ、恋人とイチャついているシーンを兄に見られればそうもなるか。
そんな状態のスレイを見て笑みを浮かべるフィリオ。
俺もまた起き上がり、突然の来訪者にその目的を尋ねる。
「で? 急にどうしたんだ? テスラ・ドライブ関連の話なら、俺じゃなくてレモンかマリューに……」
「いや、ここに来たのは技術班として来たんじゃないんだ。……1人の兄として、妹の恋人に会いに来たのさ」
「兄様?」
フィリオの言葉に、首を傾げるスレイ。
そんなスレイの髪を撫でてから、立ち上げる。
「来いよ。ここじゃ話せないような事なんだろう? なら外にでも行こうか」
「ああ、察してくれて助かるよ」
「アクセル、兄様と何を……?」
どこか不安そうな表情を浮かべるスレイだが、レモンがその肩を叩いて安心させるように笑みを浮かべる。
「問題無いわよ。男同士の話し合いなんだから、私達は大人しくしてましょう? 別にアクセルがフィリオを相手に拳を振るうわけでもないんだから」
「あはははは。確かに僕がアクセルの拳を食らおうものなら、一撃であの世行き間違い無いね。折角病気の治療をして貰っても意味が無くなるよ」
「兄様! 冗談でもそんな事は……」
「そう。冗談だよ、スレイ。別に僕もアクセルと喧嘩をしたいって訳じゃないんだ。でも妹の恋人だろう? ならその辺の事を少し話してもいいんじゃないかと思ってね。それに明日には僕もギアス世界に向かうんだから、丁度いい節目だし」
笑みを浮かべてスレイを押さえ、そのまま俺に目で外に行こうと合図を送ってくるフィリオ。
その視線に頷き、俺とフィリオは別荘の外へと向かう。
「ふぅ。魔法球の中とは言っても、やっぱり無人島を取り込んだだけあって虫の類はいるんだよね」
夜となり別荘の明かりに集まっている虫を眺めながら、呟くフィリオ。
オーブの近くにあった無人島だけに、その気候は熱帯……とまでは言わないが、常夏といってもいいような感じだ。それだけに、虫や動物の類もかなりの数がいる。
「まあな。……で、用件は何だ? まさかそんな事を言いたい訳じゃないんだろう?」
「勿論だ。アクセル、僕は決していい兄だったとは言えないだろう。妹を愛する気持ちはあるが、それでもやはり僕は自分の夢を求めてしまった。そしてスレイはそれに協力してくれた。……けど、そんなスレイがシャドウミラーに所属するようになってから随分と変わったん
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