コードギアスR2
0616話
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レンにあっさりと殺されていたな。
どちらかと言えば、ブリタニアの吸血鬼よりもハーレム部隊の方が強く印象に残っている。純血派にいたキューエルの妹とかいたし。
「また、随分と物騒な異名やら自称を持っているのね」
マリューが苦笑と共にそう告げるが、コーネリアがそれに頷いて口を開く。
「だが、強い。ナイトオブラウンズというのはブリタニア人で無くてもなれるが、その条件はただ1つ。強さのみだ」
「そうだね、コーネリアの言う通りだよ。実際、ナイトオブラウンズというのは1人で戦局を逆転させるだけの力を持っている者達だ。君達も、出来れば戦わない方が……」
「オデュッセウス兄上、それは違います」
「え?」
茶々丸の作った懐石料理を口へと運んでいたオデュッセウスの動きが止まる。
「確かにナイトオブラウンズは実力者の集まりなのでしょう。だがしかし……今の私達ならそれ程苦にすべき相手ではありません。シャドウミラーの実働班が戦うとしたら1対1なら楽に倒せるでしょうし、1対2でも多少苦戦はするでしょうが勝てます。さすがに1対3辺りになると厳しくなってくるかもしれませんが……負けはしないかと。それだけの実力を私達シャドウミラーは持っています」
「……本気で言ってるのかい?」
「ええ。ナイトオブラウンズといっても、所詮は人でしかありません。修羅達の王や、更にはこれまで幾つもの世界を破壊してきたダークブレイン、あるいはネオ・グランゾンといった者達と戦ってきた私達にすれば、正直物足りない相手だとすら言えるでしょう」
……一応、シュウは人間なんだがな。
「君達がどんな道筋を辿ってこの世界にいるのか……非常に興味深いよ」
オデュッセウスが笑みを浮かべながらもそう告げ、タケノコの天ぷらへと箸を伸ばす。
そう。意外な事に、オデュッセウスは箸を使えたのだ。恐らく中華連邦辺りに何らかの理由で招かれた時の事を想定しての物だと思うが……
「そう言えばオーブのウズミとは会談をしたと聞いたが、麻帆良の近右衛門とは会ったのか?」
エヴァを見ていて、ふと気になったのでタケノコの天ぷらを美味そうに食べているオデュッセウスへと尋ねてみる。
「ああ、もちろん。いや、随分と驚かせて貰ったよ。エリア11にいる妖怪というのはああいう人の事なんだろうねえ」
「オデュッセウス兄上、エリア11というのは私達の世界でのみ通じる呼び方です。この場では日本と呼称した方が適切かと」
「おや、そうかい。それでは次からはそうさせてもらうとしよう」
笑みを浮かべながらそう告げるオデュッセウスに、俺達は苦笑を浮かべながらも楽しく食事を済ませるのだった。
こうして、ギアス世界で俺達が本格的に動き出す前の夜は和やかに過ぎて行く。
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