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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜X〜
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中で自我を取り戻せたから良かったものの。あまり気分は晴れない。

「ねぇ、ルシリオン。さっきから人の声がするんだけど・・・」

レヴィが周囲を見回しながら、そう報告してきた。私も耳を澄ましてみる。しかし聞こえない。

「私は聞こえないな」

「私も聞こえないけど・・・。みんなはどう?」

なのはにも聞こえないようだ。なのはの確認によって、聞こえる者と聞こえない者が居ることが判明。聞こえる者と聞こえない者。それぞれ共通点があった。

「聞こえるのは、ヴィヴィオ、アインハルトちゃん、コロナちゃん、リオちゃん、イクスちゃん」

「うん、微かにだけど聞こえるよ、なのはママ」

「何でしょう? 会話と言うよりは何か呻いているような・・・?」

「アインハルトさん、怖いこと言わないでくださいぃ〜(怯)」

「もしかして透明人間の声かなぁ?」

「透明人間、ですか? 居るのでしたらお会いしてみたいですね」

ヴィヴィオ達はいつもの調子だな。何もおかしなところは無い。

「それに、エリオにキャロもだね」

「はい。大人の様な声と」

「子供の声も聞こえます」

「んで、ヴィータとリインとアギト、ルールーとレヴィも聞こえとるようやな」

「なんかイラつくよな、こういうの。もっとハッキリしろってぇの」

「ちょ、ちょっと怖いかもですね。不思議現象には慣れてるとはいえ」

「こんなんでビビってんなよ、リイン。あたしらは最強のメンバーの中に居るんだぜ」

「アギトの言う通りだよ。ルシルさんはもちろん、なのはさん達も居るんだし」

「そうそう。わたしだって居るんだから、なんにも心配要らないって」

聞こえない者はヴィヴィオ達以外。そう、共通点は・・・・

「二十歳以上が聞こえず、以下が聞こえる、ということのようだな」

「ちょっと待てよ。あたしだって二十歳は軽く超えてんぞ。なのになんで聞こえてんだ?」

「それはヴィータの外見が子供だからだろう」

ということだ。子供には聞こえて、大人には聞こえない声。一体何だ? 声などは無属性音波系となるが、“アンスール”の中にその属性を扱う魔術師は居ない。なら・・・・あ、似たような事が出来る奴が居る。私の幼馴染で親友、そして戦友でもある男・・・名は・・・


「よく来たなっ! ここは3rdエリアだっ!」


頭上からよく知る声が響いてきた。見上げると、人影が降ってくるのが判る。ソイツは地面に叩きつけられる前に、ソイツ自身の固有能力によってフワリと浮き、静かに着地した。

「オレがここのエリアマスターだ。名前は、プレンセレリウス・エノール・スヴァルトアールヴヘイム、よろしくなっ!」

やっぱりお前だったか、レン。




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