暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜X〜
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意識が揺さぶられる。間髪入れずにシャマルのペンデュラムが四連ヒット。大事なところで術式をミスった。水フィールドの維持だけにして、攻防は扱いやすい他の属性にしておけばよかった。が、それも後の祭り。ザフィーラは拳を組んで、下あごを打ち上げるように振り上げてきた。
今ので完全に脳が揺さぶられ、平衡感覚を失ってしまった。だが何とか踏ん張って転倒阻止。さらにミスに気付く。どうして今までダメージを受けて早々にラファエルを発動しなかったのか。ライフがもうない。あと数発、何らかの攻撃を受ければ負ける。

「クラールヴィント、お願い!」

――戒めの鎖――

今使われてほしくない魔法が発動した。強力な拘束力を有するシャマルの捕獲魔法・戒めの鎖。シャマルのマシンガントークも苦手だが、この地味に嫌がらせじみた補助魔法の数々も苦手だ。水のフィールドが消え去っていく。この状況で維持できるほど器用じゃない。フェイトとザフィーラとシャマルに包囲される。何かをしようものならすぐさま魔法を使うだろう。

「ルシル。どうする、まだやる?」

“バルディッシュ”をハーケンフォームにし、雷撃の刃を突きつけてきた。結構容赦ないな。だが、それが当然の処置だよ、フェイト。

「私の負けだ。さぁ、私のライフをゼロにしてくれ。そうでないと終わらない」

「・・・・判った。少し痛いけど、我慢してね」

――プラズマバレット――

フェイトの周囲にスフィアが九つ展開される。そして「ファイア」と一発一発、間を開けて、バレットを放ってきた。その都度に、「痛い」と言う私の心情を察してくれないか? ひと思いに砲撃で決めてほしい。こんなイジメみたいな終わり方・・・・あんまりだ(泣)。九つで終わらなかったため、さらにスフィアを展開して、結局十四発目で私のライフがゼロになった。

「この勝負、フェイト・T・ハラオウン、エリオ・モンディアル、騎士シャマル、騎士ザフィーラの勝利とします!」

セシリスがそう告げたことで、ようやく終わりを迎えた。転送が始まる。バトルフィールドからボードフィールドへ行くために。視界が白に染まり、目を開けた時にはセシリスとフェンリルの姿は無く、2ndエリアの景色でもなかった。それはともかくさっきまではボロボロだったのに、ボードフィールドに戻ると完全に回復するんだな。この仕様は素直にありがたいな。戦いのダメージをここにまで持ってきたくない。

「ここ、まさか3rdエリア・・・?」

私のところに駆け寄ってきたフェイトが辺りを見回す。カーネルのエリアは夜の遊園地。セシリスのエリアは昼間の遊園地。で、今度は夕陽の遊園地だ。間違いなく三つ目のエリアだろう。にしても、セシリスに文句が言えなかったな。
ルールかは知らないが、人を勝手に操作するなど言語道断。途
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