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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜X〜
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るんはちょっと御遠慮や。
「えっと、じゃあ行ってきます」
私らは「いってらっしゃい」って見送るんやけど、みんなの声に覇気はない。ただのお題をしに行くんなら元気に送り出せるけど、戦闘しに行くのを、しかも相手がまたセシリスさんやったらと思うと、な。あと戦ってないんは、フェイトちゃん、シャマルとザフィーラ、スバルにエリオにルールー、そしてヴィヴィオ達やな。そんな中、ルシル君だけが「フェイト、君が戦えばどんな敵が来ようとも勝てる」って強く頷いた。
「えっと、それって喜んでいいのか怒っていいのか反応に困るんだけど・・・。でも、うんっ。ありがと、ルシル。それは、私を信じてくれてるって思っていいんだよね」
フェイトちゃんがニコッて笑う。重かった足取りが軽くなったなぁ。そして「頑張ろう、みんな!」と声を張り上げ、それに「おおっ!」と応えたメンバーを引き連れて14マス目へ向かった。その間、「マスター。彼女、シェフィに似てますね。そこに惹かれたんですか?」ってフェンリルさんがタブーに近い事をルシル君に訊いた。
シェフィリスさんの事を知っとる私らは硬直、知らんルールーやレヴィ、アギトにヴィヴィオ達は首を傾げる。フェイトちゃんとシェフィリスさんの外見はそっくり。性格もどこか似とる。
「いいや。確かにフェイトと初めて逢った時、シェフィの面影を重ねた。だがそれも数日の間。それからはきちんとフェイト個人として見ている。ハッキリと言えるよ。私は、フェイト・テスタロッサ・ハラオウンと言う一人の女性に惹かれている、と」
聞いとるこっちが恥ずかしさで赤面モノやで、ルシル君。見ればシグナムとリエイスを除く全員が顔を赤くしとる。フェンリルさんはその答えに満足したみたいで、「そうですか。それは嬉しい事です」って綺麗な満面の笑みを浮かべた。
『おおっと! ラッキーチャンスなボーナス的なマス、ボーマスだよっ♪ 戦闘し勝利すればゴールすることなくエリアクリア♪ でもでも負ければじ・ご・く? さぁ、まずは運だめしのルーレットだ。それで対戦相手を決めちゃおう!』
陽気な女の人の声のアナウンス。その直後、胸元に数字の9が浮かび上がる。それより「一体誰の声やろ?」って無意識に漏らしてしまう。何気ない疑問。答えてくれたんは近くに居ったルシル君やった。
「あぁ、この声は私の姉ゼフィランサスだよ、はやて」
「そ、そうなんか!? なんやノリのええ人やなぁ・・・」
ルシル君のお姉さんの事は名前しか知らんけど、かなり陽気な人らしい。ルシル君も「ゼフィ姉様はいつも陽気に振る舞っていたからな」と懐かしそうに遠い目をした。そんなルシル君から視線を逸らす。と、ルシル君の気配がフッと消えた。
「ルシル君が消えた!?」
なのはちゃんが慌てると、みんなも慌てだす
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