暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜W〜
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げる。とそこにソレは居た。巨大な黒い影が落ちてきて地面に降り立つ。それは巨大な漆黒の狼。あまりの大きさに、私は息を呑む。
「フェ、フェンリル・・・!」
ルシリオンお父様が絶句。フェンリル。昨日、私たちが演じた劇の中で登場した名前。コロナさんも気付いて、「フェンリルって、演劇の・・・」と劇に参加した私たちを見ます。なのはお母様が「危険生物って、まさかフェンリルさんの事?」と、ルシリオンお父様へ駆け寄りました。ルシリオンお父様もなのはお母様もフェンリルの事は御存じのようです。
「なるほど。確かにフェンリルは危険生物だな」
ルシリオンお父様は小さく呟いて、呆れた風に溜息を吐きました。余程、別の意味で危険な狼のようです。
†††Sideアインハルト⇒ヴィヴィオ†††
ルシルパパとなのはママにフェンリルと呼ばれた大きな狼。“スヴィーウルの詩”の話に出てきていたキャラクターの1つだ。“スヴィーウルの詩”は、ルシルパパが子供の頃のお話だってルシルパパから聞いてる。
それにしても、フェンリルって実際に見ると大きい、本当に大きい。フェンリルは凄く綺麗な女の人の声で「我が名はフェンリル。此度、汝らのお題とやらを手伝うことになった」って言って、全身が光に包まれてく。
そして、
「マァ〜〜スゥ〜〜タァ〜〜〜?」
まだ消えない光の中から、若い女の人が飛びだしてきた。足首にまで伸びる艶やかな黒い髪、蒼い瞳、真っ白な肌、真黒なフリルとレースがたくさんあるドレス姿。頭の上にはピンッと立った犬耳、お尻にもフサフサした尻尾があって、勢いよく振られてる。その女の人が勢いよくルシルパパの胸に飛び込んでいった。
「マスター? マスター? マスター? マスターの匂いだぁ〜〜〜? はわぁ〜〜?」
女の人がものすごい勢いで頬擦りしてる。フェイトママが見たらどうなるんだろ?
ルシルパパが「とりあえず、さっさと離れろフェンリル」って女の人フェンリルさんの顔を掴んで押し返す。さっきまでの堅苦しい口調が嘘みたいに子供っぽい口調になって、「ふはぁ、満足ぅ〜♪」ってうっとりしてる。
「さて。改めて名乗るね。私はフェンリル。マスター・ルシリオンの使い魔ね♪ 気軽にリルちゃん?って呼んでね♪っと、えーお題は、私を捕まえるって事でいんだよね。ルールの説明をするから、かる〜く聞いてちょうだい」
ルール説明を軽く聞いてって。う〜ん、やっぱりちゃんと聞いた方がいいんだよね?
ルシルパパを見ると、「すまないが少し付き合ってやってくれ」ってすまなさそうに頭を下げた。ルシルパパ、昔、リルちゃんに苦労させられたんだろうね。何か想像できるよ。リルちゃんは尻尾フリフリしながら説明を続ける。
「今から100個の箱を用意します。私がその内の一個に入って隠れるの
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