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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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知っているかい?」

事情を知らない私とコロナさんとリオさんは首を横に振る。

「再誕神話は、今から数千年以上前、次元世界誕生のきっかけ、千年以上続いた世界魔道大戦を神話化したものなんですよ」

ヴィヴィオさんが腰まで伸びる草を掻きわけながら教えてくれました。強い引っかかりを憶える。次元世界誕生。神話化した。それはつまり実際に起こったという事、なんでしょうか?

「あはは、信じられない、といった感じだな。まあ当然の反応だが。ヴィヴィオの説明通り、再誕神話には、次元世界という仕組みを創り出したファクターが記されているんだ。次元世界。元々は全ての次元は一つで、単一世界と称されていた。だが大戦の終戦と同時に起こったラグナロクによって次元は分断され、現在の次元世界という形になってしまった」

事情を知るなのはお母様とヴィータさん、そしてリエイスさんも真剣な面持ちで聴いている。そこには私たちに嘘を吐こうとか騙そうという雰囲気は一切感じられません。再誕神話。それが本当の事だと考えて話を聞かないといけないようです。

「でも、ルシルさんとその再誕神話って関係あるんですか? 数千年前の話なら、今のルシルさんとあまり関連が見えないんですけど・・・」

私と一緒に木々の枝の上を見上げるコロナさんが言いました。私は、自身の事とヴィヴィオさんの事を思う。ヴィヴィオさんは、かつての聖王オリヴィエをオリジナルとしている複製体(クローン)。私も、覇王家直系の子孫、そして覇王イングヴァルトの記憶と覇王流を引き継いでいる。ルシリオンお父様も、もしかするとそういう類いの御方では・・・?

「ここからが、さらに信じられない話だと思うが、聞いてくれ。再誕戦争は千年続いた大戦を本題としたものだ。で、大戦には大小600の世界が参加していた。その大戦の中心は、アースガルド、ムスペルヘイム、ニヴルヘイム、アールヴヘイム、スヴァルトアールヴヘイム、ニダヴェリール、六世界のアースガルド同盟軍。ヨツンヘイム、ヴァナヘイム、ウトガルド、スリュムヘイム、そしてミッドガルドのヨツンヘイム連合軍。この十一の世界だ」

「ニダヴェリールとムスペルヘイムって、カーネルさんとセシリスさんの・・・」

それもですけど、ミッドガルド・・・。ただ似ているだけ? ミッドチルダと。ルシリオンお父様はリオさんに「実は私の名前、本当はルシリオン・セインテスト・アースガルドなんだ」と言いました。それが示すのは、やはりルシリオンお父様は、再誕神話時代の世界の子孫。ルシリオンお父様が続きを話すべく口を開こうとしたとき、

「ゥゥオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

何かしらの咆哮が轟いた。私は身構え、周囲を警戒。何かに遮られているのか辺りは暗くなる。空に何かいる・・・? 私たちは一斉に空を見上
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