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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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これくらいしなければお前を捕まえるなんて無理だ」

とは言え、もう私は一歩も動けないうえ魔術を使う事も出来ない。なのは達に任せるか、それとも奥の手を使うか。出来ればなのは達に任せたい。フェンリルが「まぁいいか。じゃ、もう一度、私を捜しだしてね」とウィンクし、先程開けた二つの箱の方角へと視線を向けた。

「させません!」

――覇王空破断――

アインハルトの放った一撃を裏拳で弾き飛ばし、

「リボルバー・・・スパイク!」

ヴィヴィオの打ち下ろしの回し蹴りを頭突きで弾き、

「うぉおおおらぁああああっ!」

――テートリヒ・シュラーク――

ヴィータの一撃を人差し指と中指で受け止め、デコピンの要領で弾き飛ばし、

「雷神装!」

リオのアレは確か加速魔法だったか。だがフェンリルはしっかりとリオを捉えており、放ってきた拳打を掴んで思いっきり投げ飛ばした。私を支えていたなのはとリエイスも攻撃に参加、というところで、

――RAD(ラド)――

高速移動のルーンをまた発動した。今回フェンリルを見つけられたのは運良く判りやすい箱を見つけたからだ。次も同じ箱があるかどうか判らない今、ここで逃せば一体どんな苦労が待っているか。仕方ない。こうなったら奥の手だ。

「フェンリル! 散歩に行こう!」

そう叫ぶ。なのは達が「はい?」と首を傾げつつ私を見てくる。災厄を呼ぶ最悪のワードを言ってしまった。ドドドドドと地鳴りのような音と振動が。

「マァ〜〜スゥ〜〜タァ〜〜〜?」

ハートマークを振りまきながらフェンリルが戻ってきた。しかも最悪な事に狼形態ではなく人間形態で、だ。以前、人間形態のフェンリルに押し倒されもがいていた時、シェフィに見つかって酷い目に遭った。フェンリルが全力ダッシュの勢いのまま、ジャンピング抱きつきをしてきた。

「うごぉっ!」

顎に頭突き。視界が揺れる。ただでさえ体が動かないのに、今のがトドメとなった。完全に仰向けになって倒れる。それに気付かないのかフェンリルはなんの謝罪も無しに頬擦りを続ける。

「マスター?マスター?マスター? マスターとお散歩だぁ、やったぁーーーっ♪」

嬉しさからの興奮で顔を赤くしながら満面の笑みを向けてくるフェンリル。フェンリルに良い様にされている間、とりあえず視線でなのは達に合図を送る。なのは達は察してくれて、ゆっくりとフェンリルと私を包囲するように移動。それぞれは右手を伸ばし、フェンリルの肩や背中をポンっと叩く。

「「「「つ〜かま〜えたっ」」」」

よしっ、クリアだ。フェンリルもハッとして、キョロキョロとなのは達の顔を見回す。

「さ、退いてくれフェンリル。私たちの勝ちだ」

「ほえ? 散歩は?」

そうフェンリルに告げ
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