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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜W〜
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の周囲にアースガルド魔法陣が三つ展開される。
――
破り開け
(
コード
)
、
汝の破紋
(
メファシエル
)
――
――
懲罰せよ
(
コード
)
、
汝の憤怒
(
マキエル
)
――
三つの魔法陣から、炎龍、雷龍、光龍が飛び出してきて、そのままフェンリルを覆う膜に巻きついていって締めつけていく。
「ルシルさん、リルちゃんの結界を破るにはやっぱりリエイスさんの魔法じゃないと・・・」
「いや、大丈夫だよリオ。三頭の懲罰の龍マキエルには、障壁・結界を破壊する効果のメファシエルを付加させているんだ」
セインテストがそう答え、リオから視線を逸らして俯く。ボソボソと呪文のようなものは詠唱してんな。そう思っていたら、体が自由に動くようになった。どうやらセインテストはあたしらの拘束を解くために何かしてたみてぇだ。
「ルシル君!?」「ルシルパパ!?」「「ルシルさん!?」」
悲鳴を上げるなのは達。セインテストの体が傾いて、ゆっくりと倒れていこうとしてた。
†††Sideヴィータ⇒ルシル†††
「大丈夫ですかルシリオンお父様!」
倒れそうになったのを、一番近くにいたアインハルトが支えてくれた。彼女に「ありがとう、大丈夫だ」と礼を言い、自力で立とうと試みる。が、やはりニードの解呪とユルの障壁を突破するためのメファシエルに、気力体力が根こそぎ奪われ足に力が入らない。
普段のメファシエルなら大した消費はないが、やはり神秘は無くとも強力なルーンを対象とするとどうしても消費が高い。また倒れそうになり、今度はなのはとリエイスが私を背中から支えてくれた。
「あ、ルシル君、危ないって」
「無茶をするな、ルシリオン」
「ああ、すまない。だがまだ落ちるわけにはいかない」
マキエルに締め付けられ軋みを上げているフェンリルの障壁を見上げる。「
粉砕粛清
(
ジャッジメント
)
」と指を鳴らし、マキエルの締め付け力を一気に高める。しばらくの拮抗の後、ガシャン!と障壁を粉砕、フェンリルはマキエルに呑みこまれた。これで気を失ってくれていれば助かるんだがな。だが、その願いはもろくも崩れ去る。
「どっっっせぇぇーーーーいっ!」
マキエルを中から粉砕して姿を現したフェンリルは、本来の姿たる巨狼だった。落下中、なのはの空間に設置されていたバインドがいくつも発動していくが、フェンリルの巨体の前では意味をなさなかった。ズドン!と大地を揺るがして着地。高みから私たちを見下ろしている。
「あっぶなかった〜。マスター、本気で私を墜とそうとしたでしょっ。このお題は私を捕まえるんであって倒すんじゃないよっ。忘れてないよねッ?」
再び人型へと戻るフェンリルが、怒りの所為で赤みを帯びた頬を膨らませながらジト目で睨んできた。
「憶えているとも。だが、
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